＊ ページ22
さとみ「…酔った」
A「ホントだ、酔ってる」
そっか、俺、Aさんの前では
酔うほど飲んでなかったから…
A「顔真っ赤だw」
さとみ「Aさんもいつもそうだよ…」
俺は机に突っ伏してちらっとAさんの方を見る。
バッチリ目が合う。
ころん「ほらぁ！やめときなって言ったじゃん！」
隣でころんがギャーギャー言ってるけど
俺はじーっとAさんを見つめ続ける。
A「……なにw」
さとみ「ん？」
A「何でそんなに見るのw」
…ちょっと照れてくれてもいいのに。
さとみ「別にー？」
俺は拗ねて腕に顔を埋める。
ころん「あれー、寝た？w」
さとみ「…」
A「え！！寝ちゃったの？」
いいよもう、寝たってことにして。
ころん「さとみくんいつもこうなんだよ」
A「え、そうなんですか？」
俺の頭の上で会話が飛び交ってる。
ころん変なこと言うなよ、まじで。
A「私と飲みに来るときはいつもしっかりしてますよ〜」
ころん「ああ、そうなんだw」
うーわ、ころん絶対ニヤニヤしてるわ。
A「…ホントにお酒弱かったんだ」
隣でぼそっと呟いている。
A「…くすくすw」
なんで笑ってんねん。
……これ俺が起きてるの気付いてるな。
ころん「僕トイレ行ってきますね〜」
A「は〜い」
隣で席を立つ気配がする。
A「…」
さとみ「あ〜〜」
俺は顔を動かさずに声を出す。
A「…やっぱり起きてたw」
Aさんの方を見る。
頬杖をついて俺を見ていた。
さとみ「…ゆびわ」
A「ん？」
俺は頬を机につけたまま手を動かして
目の前にあるAさんの左手に触れる。
さとみ「もらったの？」
A「……うん」
一度目線を外してから
再び色っぽい目で俺を見る。
誰からかは言わなくてもわかる。
さとみ「…ふーん」
俺はAさんの指輪をつんつん触る。
ちぇっ。俺だって指輪プレゼントしたい。
A「…」
さとみ「…上手く行ってるの？」
A「うん…」
複雑な顔をして答える。
さとみ「そっか…」
なんか、微妙な反応だったな。
A「…さとみさん」
さとみ「ん？」
A「ありがとう」
お別れの予感がする。
さとみ「……ん」
そっか、俺は。
上手くこの立場を利用できなかったんだ。
もうこれ以上粘ってもダメなんだ。
さとみ「…幸せになって。」
A「…うん」
きっともう会うことはないんだろう。
さよなら、大好きな人。
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
利用
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 435人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「すとぷり」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かりん(プロフ) - 犬田さん» ああああああありがとうございます！とっても嬉しいです！（ ; ; ）頑張ります！！ (2020年3月17日 0時) (
レス) id: 24f3758629 (このIDを非表示/違反報告)
かりん(プロフ) - @みんと*さん» ありがとうございます！頑張ります！！ (2020年3月17日 0時) (レス) id: 24f3758629 (このIDを非表示/違反報告)
犬田(プロフ) - ぷりんすなお姫様からすとぷりの占ツク作者様はかりんさんが一番大好きで最近見かけなくて寂しいな〜なんて思ってたところなんです泣やっとかりんさんの作品が読めて嬉しいです(^-^)更新頑張ってください！ (2020年3月16日 21時) (レス) id: 97eecc68d9 (このIDを非表示/違反報告)
@みんと* - めっちゃ面白いです！！頑張ってください！ (2020年3月16日 9時) (レス) id: 520d4881dd (このIDを非表示/違反報告)
かりん(プロフ) - リト@歌い手色の占ツク民達さん» ええん嬉しいです（ ; ; ）ありがとうございます〜〜！ (2020年3月15日 19時) (レス) id: 24f3758629 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かりん | 作成日時：2019年3月20日 2時
