ぷりんすなお姫様 ３【すとぷり】

＊ ページ9

さとみ『な〜ひなちゃん♡』
A「……」

ただのイチャイチャ自慢か。

夜中に私を無理矢理起こして。

ひなちゃんが喉を鳴らす音が聞こえる。

A「ひなちゃんいるんだったら私いらないでしょ…切るよ…？」
さとみ『え、それは無理』
A「なぁんで…w」

私ははやく寝たいんだよ…

なんでさとみのわがままに
付き合わなきゃだめなんだよ…

さとみ『えー、じゃあどうしたら付き合ってくれる？』
A「口説いてんの？」
さとみ『おう、そうだよww』
A「ひなちゃん口説いてください」
さとみ『ひなはもう俺のもんだから』

だからあ…

なんでこの人は真夜中に私のこと叩き起こして
愛猫との惚気話してるんだよ…

A「もう勝手にイチャイチャしてて」
さとみ『え、Aも俺とイチャイチャしたいでしょ？』
A「……」

何言ってんだこいつ…

A「まじきめぇ…」
さとみ『なんでそんなこと言うの！ww』

A「さとみくん動画撮ってるでしょ…」
さとみ『撮ってないよww』
A「じゃあカメラ映して」
さとみ『俺裸だよ』
A「なんでだよww」

この人まじ意味分かんない。

酔ってるんか。

さとみ『嘘、ちゃんと服着てるw』
A「だるいw」

あーあ、目が覚めてきた。

さとみ『あれ、そういやA、寝落ち通話付き合ってくれてんじゃん』
A「目完全に覚めたわ！」
さとみ『まじかwww くっくっくっww』
A「ほんとだるい…」

私は軽く寝返りを打ってスピーカーをオフにする。

そしてケータイを耳に当てる。

もうこうなったらさとみくんも寝かしてやんないから。

A「さとみくん寝ないでね」
さとみ『寝落ち通話してんのに寝ちゃだめってなんだよww』
A「私の目覚めたから」
さとみ『はぁ？w』

ふざけんなよ、と言いながら
電気を消す音が聞こえる。

A「だから私が眠くなるまで喋ろう」
さとみ『俺せっかく眠くなってきたのに…』
A「ぜっっっったい寝かせない」
さとみ『えーじゃあ何してくれんの』

何してくれるってなんだよ。

なんで全部私に委ねるの！

A「じゃあしりとりしよう」
さとみ『いいよ、ち○こ』
A「なんで？！」

アホや、ぜったいアホや。

もういい、無視して寝てやろう。

さとみ『おーいち○こち○こち○こ〜』
A「…」
さとみ『寝た？』

寝たふりするもん。

さとみ『…好きだよ、おやすみ』

…ああもうまた寝れなくなった。

￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
寝落ち通話/完

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