ぷりんすなお姫様 ３【すとぷり】

＊ ページ46

店員「あっ」
A「あっ」
ジェル「あっ」

ちょうど注文したものを
持ってきてくれた店員さんが

気まずそうに持ってきたものを置いていった。

A「ジェルくん…店員さん困らせちゃったじゃん」
ジェル「え？？」

何も反省してない様子のジェルくん。

ジェル「はーい乾杯ー」
A「…かんぱい」

グラスを軽くぶつけて口をつける。

ジェル「あ〜〜」
A「仕事帰りのおっさんみたいになってるけどジェルくんそれジュースよ」

ジェル「あ〜〜…ちん……ちん…」
A「ねえw」

この人ずっとこれやん。

A「そのさー、疲れたらすぐ下ネタ言うのやめようぜ」
ジェル「むり」
A「何でだよw」

今日に関してはジェルくんレコーディングもしてないからいつもより疲れてないじゃん。


ご飯を食べ終えて店を出る。

ジェル「ふう〜帰ろ〜」

お酒飲んでないのにふらっふら。

るんるん鼻唄を歌いながら
千鳥足で歩いてる。

A「ちゃんと歩いて」
ジェル「えいっ」
A「やめろ！！！」

後ろから抱きついてくる。

道端でそーゆーのやめてほしいまじで。

A「警察呼ぶよ」
ジェル「ごめん」

二人で改札をくぐる。

A「ジェルくんこっちじゃないじゃん」
ジェル「送る」
A「そーゆーとこ男前やな」

一緒に電車に乗る。

仕事終わりにご飯を食べて帰るような
サラリーマンの人がたくさん。

A「結構混んでんね」
ジェル「せやなぁ」

ふと電車が揺れてバランスを崩す。

「おっと」と言いながら私に少しもたれかかった
ジェルくんはそのまま私を壁に押しやった。

A「だ、いじょうぶ？」
ジェル「A壁際の方が楽やろ？」
A「…ありがとう」

壁に手をついて、
周りの人から私を守るように立っててくれる。

A「…ジェルくんこれでセクハラしなかったらただのいい人なのになぁ」
ジェル「なにそれw」

だってねぇ…

変なことしなかったら
普通に優しいしかっこいいしイケボだし
いい人なのにねぇ…

A「もったいない…」
ジェル「でもまあ今のこの状態のほうがAにセクハラしやすいし」
A「目的がおかしいんだよ」

ジェルくんは私を見下ろしたまま
くすっと笑った。

そこから自然に私の耳元に顔を寄せた。

A「なに」
ジェル「ふーっ」
A「やめてよ！ばか！！」

耳に息をかけられて私は肩をすくめる。

A「こーゆーとこだよ」
ジェル「知ってるw」

￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
セクハラ/完

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