ぷりんすなお姫様 ３【すとぷり】

邪魔 ページ34

A「うっす」
莉犬「せめてインターフォン鳴らせ」

今日はね、莉犬くんが独り暮らしを始めて
まだお部屋が汚いと言うことでね、

なんと！この私がね！

手伝うと見せかけて邪魔をしに来ました！

A「はいこれ飲みもん」
莉犬「ありがと〜」

私はキッチンに向かって
ご飯の準備をする。

莉犬「飯作ってくれんの？！」
A「作ってきた」
莉犬「神」

ただ邪魔するだけは申し訳ないからね。

私がキッチンで作業をしていると
莉犬くんがひょこひょこやってきた。

A「ねえなんであんたもこっちに来るの」
莉犬「邪魔しに来た」
A「なんでだよw」

邪魔しに来たのは私だわw

A「莉犬くんはお片付けしてて」
莉犬「無理」
A「は？w」

てか調理道具何もないやん…

家で作ってきてよかったわ…

A「鍋は？」
莉犬「えー持ってきてたかな〜…てかまだ買ってない気がする〜」

この人独り暮らしやる気ないな。

A「電子レンジ借りてくる」
莉犬「どこ？」
A「ころちゃん家」

ちゃんと片付け進めててね、って言ったんだけど
莉犬くんの家に帰ると
物音ひとつ聞こえなかった。

A「ただいま〜」

…がっつり寝てる。

なんとなく莉犬くんの隣に寝転ぶ。

なんか…あまりに気持ちよさそうに眠ってるから
私も眠くなってきた…

ご飯せっかく温めたのになぁ、
なんて思いながら意識を飛ばした。


カシャッ

A「ん？」
莉犬「あ、」

シャッター音が聞こえて目が覚める。

A「撮った？」
莉犬「ん？」
A「ん？」

A「片付け進んだ？」
莉犬「ん？」
A「おい」

いつまでもしらばっくれる莉犬くん。

莉犬「飯は？」
A「もう冷めたよ」

何気なく時間を確認すると、
もうすっかり夜。

莉犬「お前俺の家何しに来たの」
A「邪魔しに来た」
莉犬「寝に来たんじゃねぇのw」
A「そうかもしれない」

結局片付けも終わってないし
お互いにお互いの作業してを邪魔しただけだったわ。

A「私の家もう片付け終わったよ」
莉犬「ころちゃんに手伝ってもらってたじゃん」
A「だから私手伝いに来てあげてんじゃん」
莉犬「邪魔しに来たんじゃねーのかよw」

私は近くにあったダンボールの蓋を開ける。

莉犬「あ！それはだめ！」
A「え？」
莉犬「中見んな！」

中には私があげた物や写真がキレイに入っていた。

莉犬「も〜//」

私のこと大切にしてくれてるんだなあ…

￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
邪魔/完

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