ぷりんすなお姫様 ３【すとぷり】

男気 ページ30

A「はいジェルくんじゃんけん負けたからこの荷物持って〜」
ジェル「ねえ俺負けてばっかなんだけど！！」

今日はジェルくんに食料調達のお手伝いを
してもらってます！！

私引っ越すときに荷物減らそうとして
食べ物全部食べたんだよね。

だから冷蔵庫の中すっからかんなわけ。

そんで引っ越してきた初日に
メンバー来るじゃん。

ゴミ増えるじゃん。

最悪なんだよね。

んでメンバー内でじゃんけんして負けたジェルくんが私のお手伝いに来てくれたの。

A「重い？」
ジェル「いや大丈夫だけど俺じゃんけん弱すぎ…」
A「なんでだろーね」

一度試しにじゃんけんしてみる。

A「また勝った」
ジェル「わかった！！俺弱いんじゃなくてA強いんや！！」
A「そんなことないでしょ！」

ぎゃーぎゃー言いながら
道を歩いていると
何人かの人が私達の方を振り向いてくる。

あれ、バレてる？

「あのカップルかわいいね〜」
「女の子ちっちゃいね〜、親子？」
「微笑ましいね〜」

A「聞こえた？ジェルくん」
ジェル「うん。俺らお似合いなんやって」

嬉しそうにほくほくするジェルくん。

A「いや私ちっちゃいって言われてんだけど」
ジェル「ちっちゃいやん」
A「……」

私がちっちゃいんじゃなくて
ジェルくんが大きいんだよ。

そんなこんな言いながら
家に着く。

中ではすとぷりメンバーが待っている。

A「あ、飲み物買ってくるの忘れた」
ジェル「あ、」

ジェルくんと顔を見合わせる。

A「じゃーんけーん…」
ジェル「待って！！男気じゃんけんにしよ！」
A「ほう。いいぞ。」

これで私が勝ったら
男のジェルくんより男気があるってことで、

ジェルくんが勝ったら私は買い出しに行かなくていいと。

いいじゃん。

ジェル「男気じゃんけん！じゃーんけーん…」
A「ぽんっ！」

結果。ジェルくんの勝ち。

ジェル「……」
A「あ〜〜買い出し行きたかったな〜〜」
ジェル「あ〜めっちゃ嬉しい〜やばい〜」

真顔でそう言って再び靴を履くジェルくん。

ジェル「じゃ、俺勝ったからAもついてきて」
A「えっ、なんで！！！うおおおおっ！！」

腕を掴まれて引っ張られる。

慌てて靴を履いてついていく。

結局強制連行されるんだったら
じゃんけんした意味ないじゃんかー…

そういえばジェルくん、
じゃんけん後出し気味なんだよなー…

￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
男気/完

パートナー→←引っ越し

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す