ぷりんすなお姫様 ２【すとぷり】

姐さん ページ8

「A起きて」
「ああ、起こさなくて大丈夫だよ〜」
「え、でも」
「寝かしてといてあげて〜俺待ってるから」

寝ぼけてぽわぽわしてる中聞こえる会話。

だんだん意識がハッキリしてくる。

A「あ…」
ななもり「A！おはよう！」

しっかりした視界には
なーくんとさとみくんがいた。

ななもり「どうする？俺ん家移動する？」
A「ん…」

私はゆっくり頷いて支度を始める。

待ってくれている間も
なーくんは全く急かす素振りをせず
のんびりしてくれていた。

A「お待たせ」
ななもり「いーえ」
A「さとみくんありがと、お邪魔しましたー」
さとみ「はーい」

さとみくんとバイバイして
なーくんと二人でタクシーに乗る。

ななもり「何しよっかー」
A「組長の好きなことでいいよー」
ななもり「誰が組長やw」

今日は私、組長の子分みたいなのになるのかな？

ななもり「じゃあ俺配信したいなー」
A「前のコラボぶりだね」
ななもり「そーやなぁ」

わくわく作戦会議をしながら
なーくんの家に向かう。

ななもり「あらぽむちゃん」
A「あああ！！」

私会うの初めて！！

ぽむちゃんとシナちゃん！！

A「前来たときは居なかったよね？」
ななもり「丁度カット行ってたね」

それで会えなかったんだあ。

A「こんにちはぁ、ぽむちゃんシナちゃん！お邪魔しまあす」

こちらのお宅でもまた「にゃあ」とお返事を
いただき、入室許可がおりる。

A「てかなーくんクマすごいね？」
ななもり「あ〜あんま寝てないんだよね」

なーくん、お仕事と活動と裏方と
いろいろがんばってくれてるから疲れてるのかな。

A「配信夕方にして、今からちょっと寝ましょう」
ななもり「んー、でもせっかくA来てくれたし」
A「私のこと抱き枕にしてもいいから、ね？寝ましょ？」
ななもり「うーん…」

なかなかYESと言わないなーくん。

仕方ない。こうなったら強引に
なーくんをベッドに引きずり込もう。

必殺☆強制連行の術！

ななもり「え、ちょ、」
A「ほれほれ、」

なーくんの服の裾を掴んで
ぐいぐい引っ張っていく。

まるでお散歩中の犬みたい。

ななもり「わーかった！寝るから手離して！服伸びる！」
A「わかったなら良し。」

無事なーくんをベッドに放り込むことができた私が
家事でもやる気になっていると、

なーくんがいつもよりちょっと甘い声で

ななもり「抱き枕になってくれるんでしょ？」

なんて言う。

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