ぷりんすなお姫様 ２【すとぷり】

＊ ページ23

A「……」

疑い深く袋の中を確認すると、

A「！！！」

なんと、私の大好きなケーキが入っていた！！

しかもコンビニのケーキじゃないのよ！！

ちゃんとしたケーキよ！！((

A「うああああ、るぅとくん好きだあああ」
るぅと「よかったよかったw」
ころん「待ってそれ選んだの僕だかんね」

横から割り込んできて
紙袋を指差すころちゃん。

るぅと「違うよ僕だよ」
ころん「あーはいはい、まーた嘘つく」
るぅと「嘘じゃないです！」
ころん「嘘つかなくていいよバレてるから」
るぅと「あーもう、ほんとに酷い。あーあ。」

そのくだり何回聞いたことやら…

A「ころちゃんもありがとう」
ころん「……うん」

私は大切にケーキを冷蔵庫に入れて
飲み物を持ってくる。

知ってるよ、どうせこの人たち飲むんでしょ。

そう思ってグラスちゃんと冷やしてるから。

A「みんな飲むよね？」
さとみ「え？」
ななもり「さすがに昼は飲まないよー」

あれ、こいつらただの酔っぱらいじゃなかったの？

A「あ、そうっすか」

出しかけてたグラスをもとに戻す。

ななもり「はい、じゃあいただきます〜」
「「「いただきます！」」」

なーくんが(たぶん)頼んでくれたピザをみんなで食べながら

この一週間の思い出話をする。

さとみ「ころんとかえろいことしかしてねぇだろ！」
ころん「いやなんもしてないよ！」

あれ、いくつか心当たりがあるんだけど…

ころん「さとみくんこそ何かやったやろ！」
さとみ「してねぇよ！」

いやあなたも何回か…

ジェル「お前ら理性なさすぎやろ」

あれ、あなたも…

莉犬「ホント我慢ってもんがないよね」

あれれ、

るぅと「大人なのにね」

あれえ、

ななもり「お前らまたなんかやったんか…」

おっと…？

これは、隠すやつか…？

まあそりゃそうか。

A「楽しかったよ、みんな」

仕方ない、水に流してやるよ。

だってこんなに美味しいもの食べれてるんだもんね！

A「でもまあみんなで一緒にいるほうが楽しいかなー、」

二人きりだと気まずくなっちゃうし。

みんなでわいわいするほうが
楽しいなあ、私は。

周りを見ると、
みんななんだか複雑な顔をしていた。

A「あれ？」
ななもり「……あ、うん、まじすとぷり最高やわ」
A「……」

嘘ついてるようには見えないけど、
なんか変だな。

莉犬「俺はAと二人でも楽しかったよ」
ジェル「俺も」

あれ、なんかちょっと噛み合ってない…？

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