* ページ19
莉犬「……」
後ろからじーーっと視線を感じたまま動けない。
莉犬「…っ」
A「…っ?!?!」
最後に1つ、歯型をつけて
莉犬くんはリビングに戻った。
私はまだ熱い首筋をおさえたまま
口をパクパクさせるばかり。
しばらくの放心状態を抜け出して
食器洗いを再開する。
家事を終えてリビングに戻ると
莉犬くんはパソコンをかちゃかちゃしていた。
莉犬「あれ、戻ってきてたの」
A「今来た」
莉犬「おかえりー」
謎に前髪をわしゃわしゃされた。
私も莉犬くんの前髪をわしゃわしゃし返す。
莉犬「ぐっちゃぐちゃw」
A「先にそっちがするからじゃん」
また喧嘩。
私達ってなんでこうもいつも
ちょっと話せば喧嘩なんだろうね?
やれやれ。
お風呂の準備をするために
洗面所に向かう。
ふと鏡を見ると、先程の首筋に
紅い印を見つけた。
牙を向いた犬につけられたものだろう。
A「……//」
静かに絆創膏を貼って
封じ込めてやる。
莉犬「久しぶりに飯しっかり食ったわ〜」
A「食べなさすぎよあんた」
リビングに戻ると
すっかりご機嫌な莉犬くんが。
莉犬「晩飯は作らなくていいよ、俺多分これで大丈夫」
A「そ?わかった」
お風呂の準備ができたことを知らせる音がなる。
莉犬「入ってこいよ」
A「ありがとー」
先にお風呂をもらう。
絆創膏の下が気になったけど
無理矢理無視した。
交代でお風呂から出る。
莉犬「ドライヤー借りたー」
A「はいよー」
莉犬「…A髪びしょびしょじゃん」
A「ああ、」
そう言えばそうだね。
莉犬「乾かしてやるよ」
お犬様の機嫌を損ねないために
乾かしてもらうことにした。
莉犬「…髪キレイ」
A「それはどうも」
ドライヤーの音が消えた。
莉犬「なんで絆創膏貼ってんの?」
A「隠すためだよ」
莉犬「なんで隠すの?」
A「外出るときとかはずかしいじゃん」
莉犬「出ねぇじゃん」
A「ああもう…」
私が見れないようにするためだよ。
そう言いたかったけど言わない。
ちょっと自分で考えてもらおう。
苦しめ苦しめ!
莉犬「もういいよ、俺もう寝るわ」
A「当たり前のように私のベッドに入るな」
別に構わないけれども。
私も遅れてベッドに入る。
莉犬「…意識した?」
A「ん!//」
もう、悔しい!
このムカつく野郎を意識してる自分がやだ!!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
兄妹/完
508人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「すとぷり」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かりん(プロフ) - ゆにさん» こんにちは !! 4周目 ?! うわあああ愛されてますね嬉しいです とってもとってもありがとうございます ( ; ; ) (2020年5月27日 11時) (レス) id: 24f3758629 (このIDを非表示/違反報告)
ゆに - どうもこんにちは(^^)この作品4周目中のゆにです(^^)すとぷり関連で1番好きかもです(°▽°) (2020年5月27日 0時) (レス) id: 68d7e1f8f1 (このIDを非表示/違反報告)
かりん(プロフ) - 切羽 糜愛さん» ですよねー笑 (2018年12月4日 17時) (レス) id: 24f3758629 (このIDを非表示/違反報告)
切羽 糜愛(プロフ) - 確かになーくんが言ったら怖そうw (2018年12月3日 6時) (レス) id: ba75b5c5fe (このIDを非表示/違反報告)
かりん(プロフ) - るーぺさん» わああ!ありがとうございます!がんばりましょうっ! (2018年11月30日 13時) (レス) id: 24f3758629 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:かりん | 作成日時:2018年11月4日 23時