塔の上のお姫サマ。【神威】

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神威｢え、何コレ。｣


『え、“ちきゅう”の料理ですけど。えっと、確かオムライス？だったような。』


神威｢······俺、初めて見たよ。こんなぐっちゃぐちゃのオムライス。原形止めてないよ？どんな作り方したらこうなるの。｣


『···それは私も思いましたけど···！案外美味しいかもしれませんから、食べてください！』


神威｢むぶぅ!!!｣



スプーンに掬ったゲテモノ。通称オムライスを口に突っ込まれる神威。大きな目を更に大きく見開き、Aの顔を見つめる。不安そうにコチラの反応を伺う彼女に笑が零れ。



『ど、どうですか？』


神威｢ふふ、不味い。｣


『え"···、』


神威｢まァ食べられない事もないかな。これからちゃんと上達していってよね。｣


『う、·····分かりました。···っていうか何で私が作らないといけないんですか？ご自分で作ってくださいよ。』


神威｢あぁ、それもそうだね。じゃあ交代制にしよう？明日は俺が作るからね。｣


『え、あ、はい。』



あっさりと採用され、驚きを隠せないA。それを華麗に無視して見た目通り美味しくないソレを口の中にかき込む神威。


｢Aも食べれば？君、痩せすぎだよ。ちゃんと食べないと。｣と神威がゲテモノをスプーンに掬ってAに差し出す。｢要らない。｣と言うが、｢俺にだけにこんなモノ食べさせるの？｣と言われ、大人しく口に含む。



『·········まず、』


神威｢あはは、でしょ？｣



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源外さん、お誕生日おめでとうございます！

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