52 ページ16
.
＿＿＿＿＿＿あと8日
阿伏兎｢ーーー団長ォ、｣
神威｢んー｣
阿伏兎｢この前まで仕事してたのにまた逆戻りかよ。俺に抜か喜びさせないでくんねェ？仕事しろよ、ただでさえ人手不足なのによォ。｣
神威｢······やだ、何もする気起きない。｣
阿伏兎｢じゃあ部屋に戻れ。お邪魔なんだよ、そこ。｣
神威｢···んー｣
何故か戦艦内の操縦室で椅子に座り項垂れている神威。同室に居る団員達の邪魔になっているのが分かっていないのか、その場で眠りにつこうとする神威の首根っこを阿伏兎が掴んだ。
阿伏兎｢んーんーじゃねェ。ったく、どうしちまったんだよ団長。そんなに体調悪ィんなら、あの女の所にでも行ってこいよ。｣
神威｢ーーはァ、本当デリカシーないよね、阿伏兎って。｣
阿伏兎｢は？｣
神威｢いや、なんでもないよ。｣
そこまで言って神威はかろうじて開いていた目を完全に閉じた。阿伏兎は諦めたのか、深いため息を吐いた後、仕事に取りかかり始める。
真っ黒になった視界で、神威は数日前の事を思い出していた。
ーーーAに自らの想いをぶつけた時の事。
本当は。今すぐ会いに行って、抱き締めて、何度もこのどうしようもない想いを告げたい。もう1度、彼女の細い体を抱き締めたい。
神威(ーーでも、会えるわけないよね。もう。······泣いてるアイツを無理矢理俺はーーー)
ただ、最中に彼女の口から零れた言葉が、気のせいでなかった事を切に願った。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 284人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
神威ラブの娘 - とってもいい話でした。泣けます。エロの部分があったけどいいです。 (2017年8月18日 23時) (
レス) id: 5309419c7f (このIDを非表示/違反報告)
アルハ(プロフ) - 沖蘭さん» 素敵なんて･･･！ありがとうございます！新作の方でもよろしくです！！！ (2017年2月5日 22時) (レス) id: 5e4beefb64 (このIDを非表示/違反報告)
沖蘭 - 素敵な作品ありがとうございました！本当にお疲れ様です。新作楽しみにしています！頑張って下さい！ (2017年2月5日 19時) (レス) id: 63d7861522 (このIDを非表示/違反報告)
アルハ(プロフ) - ヒナミさん» ありがとうございます！素敵なんて言ってもらえて本当に嬉しいです！ぜひ新作もお願いします！！ (2017年2月5日 16時) (レス) id: 5e4beefb64 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナミ - お疲れ様です！悲しく終わっちゃうのかな?って思ってたけど、良い形で終われて良かった。素敵な作品を有り難う御座いました！次の作品も楽しみにしてます。 (2017年2月5日 10時) (レス) id: de228d29c2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アルハ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/bfd3c0329e2/
作成日時：2017年1月24日 20時
