我慢は得意なんだ。【赤葦京治】

「おかしい」 ページ15

木兎目線


「ただいまー、あれ、Aの家電気ついてない…。
母さん！！A来てるー？？」

母「来てないわよー？」



…まだあかーしと話し合いしてんのかな。

でももう暗いし、帰る時1人だったら悪いよな、






pururururu




「…出ない…？」








何かが、おかしい。









何度も、何度も、
電話をかけた。




Aは1度も出なかった。









「…あ、赤葦。今、誰といるの？」

赤葦「ゆりといますけど。」







え？


なんで？







なんで、Aはどこに？






「…赤葦、Aがいない。」




赤葦「…俺に、どうしろって言うんですか？
木兎さんとAさんみたいに俺はなんでも分かるわけじゃないです。

俺に、出来ることなんてないでしょう？」







「…何言ってんの赤葦、なんでそんな事言えるんだよ、
赤葦はAの彼氏だろ！？」



赤葦「ッ…」









「バレー部の皆に手伝って貰って探すから。
早く探さないとAが危ない。」




ブツっと電話を切った。




そのまま俺は学校へ向かった。

途中で公園、路地裏、公衆電話、
全てを探したけどいなかった。







「ッ…やべえ、早く見つけねぇと」








こうならないように、護ってきたのに、

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