第5話 ページ6
小さい頃、私には確かに夢があった。
『ヒーローになりたい。』
『ヒーローを支える警察になりたい』
『サポートアイテムを作ってみたい。』
『誰かを…皆を助ける、そんな人になりたい。』
沢山夢があって、
でも、それの叶え方とか
どうすれば良いとか。
何も知らなくて、
ただ頑張った。
それなりに頑張ったつもりになっていた。
『お母さん！みて！
テストで100点とったんだよ！』
母「だから？当たり前のこと自慢しないでちょうだい
恥ずかしい。」
『お父さん！みて！
絵で賞状貰ったんだよ！』
父「父さんはもっと小さい頃から出来ていた。
お前は本当に何も出来ないんだな。」
それでも、諦めきれなくて。
少しは私を見て欲しくて。
『お母さんみて？
この間のテスト学年で1位だったの。』
母「だから？そんなことで慢心したの？
もっと勉強しなさい。あなたは雄英高校に行くんだから。」
『お父さん、みて？
部活で陸上のメダル貰ったんだよ？』
父「だからなんだ。それが何になる。
それより勉強しろ。お前は雄英高校に行くんだから。」
2つ下の弟がいた。
弟「姉ちゃん見て！テスト80点もとったんだよ！」
『は？だから何。そんな低い点数馬鹿なの？』
母「なんでそんな言い方するのよ。
蓮は頑張ってるのに。」
父「蓮はいい子だな、Aも蓮を見習って少しは努力したらどうだ。」
なんで？どうして？
私の方が頑張ってる。
蓮何かより、私を褒めてよ。
私を見てよ。
11歳の時、2人で家を出て夜遊びをした。
父さんも母さんも嫌いだったけど、蓮は嫌いじゃなかった。
蓮は無個性だった。
蓮「僕ね！将来姉ちゃんを支えるサイドキックになる！」
『じゃあ私もヒーローになれるように頑張ろうかな。』
無個性の蓮がサイドキックになれないなんて知っていた。
でも、蓮を応援したかった。
父さんと母さんの言う通りヒーローになろうって、
この時までは思っていた。
あの頃の私は、確かにヒーローに憧れていた。
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あまね(プロフ) - また別の作品も読ませて頂きます.*･ﾟ('▽'*).ﾟ･*.ｴﾍﾍ (2021年8月25日 19時) (
レス) id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
シディア - とても面白いです！続き楽しみにしています。頑張ってください！ (2021年8月18日 18時) (レス) id: 939d5c7779 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らーめん | 作成日時：2021年8月17日 1時
