呪われた少女は花に触れたい。【ヒロアカ】 (ページ5)

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凍てつくページ5

私の父は、由緒正しい家系の人間だった。

父の家系は代々氷結を扱い、
一族の繁栄を続けてきた。

父には妹がいて、それがエンデヴァーと結婚した冷さんだ。

父は心から母を愛し、母が無個性でも関係なく結婚をした。

冬雪(ふゆき)「あずささん。外は冷えるから」

あずさ「あら、寒くても冬雪さんが暖めてくれるのでしょう?」

冬雪「でも、もうあずささんの体は1人のものじゃないから。
もっと自分を愛して欲しいんだ。」

父も母も、確かに愛し合っていた。

『あう、う?』

あずさ「私の宝物、愛しいA。」

冬雪「お前もいつか心から愛せる人に出会えるといいな」

私も確かに、愛されていたんだ。

『かあ様!葉っぱが枯れちゃった…』

あずさ「え、…?」

あの時の母の目は、一生忘れることはないと思う。

あずさ「何を、言っているのよ」

ある春の日、

私が触れた葉が腐敗した。

あずさ「個性が、なんで、!?」

由緒正しい代々氷結の個性を宿してきた家系。

たとえ母が無個性であっても、氷結の発現は確実とされていた。

『か、、かあさま』

息が出来なくなるような感覚に見舞われた。

何かが私の体を腐らせていくような、

毒に犯されるかのような。

母は私に触れることを恐れ、すぐに病院に通報し

鎮痛剤を投与された。