東海のホワイトガール。2 (ページ25)

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紅一点の存在。2 ページ25

としみつside

最近Aがスタジオに来ない。

LINEもしたけど、｢最近バタバタしててしばらくスタジオに行けそうにない！ほんとごめん｣と送られてきただけ。

としみつ｢A、また来れないってさ｣

虫眼鏡｢ずっと来ないと心配だよね｣

てつや｢どうしたんだろ｣

Aが出演していないの動画のコメント欄は、｢悲しい｣やら｢最近A出ないね｣などの悲哀なコメントが複数ある。

けど｢やっぱ女の子がいると面白さ半減しちゃうのかな｣などの心無いコメントも多々あって、俺の感情は怒りに変わる。

Aがいないと悲しい。寂しい。

そんな俺の気持ちはA本人に届くはずもない。

ため息をついた瞬間、耳を疑う言葉が聞こえた。

しばゆー｢っねえ、AのTwitterとインスタが消えてる｣

としみつ｢………は？｣

急いでTwitterを開いて、Aのアカウントを探すが見当たらない。

同じく、インスタのアカウントも消えていた。

何かの誤作動かもしれない。

間違えてしまっただけだ。

都合のいい考えを抱えて、大丈夫大丈夫と思い込む。

でもやっぱり心配で、LINEをしようとAとのトーク画面を開いた。

としみつ｢………えっ…？｣

"Aが退出しました"

そんな文字が画面に映り、思わず目を擦るが、その文字は消えない。

Aが、いなくなった……？

冷や汗が止まらない。

Aは今どこいる？

ゆめまる｢としみつ？汗やばいよ｣

としみつ｢…っAのLINEが消えた、アカウント消してる、｣

てつや｢……嘘だろ｣

虫さんが急いで事務所に連絡してくれている。

てつやはAの情報をTwitterで探している。

Aの幼馴染の俺は何も出来ない。手の震えが止まらない。

りょう｢大丈夫、俺たちで絶対見つけよ｣

俺の隣で背中をさすってくれるりょう。

情けない。こんなんで幼馴染名乗ってられっか。

汗を拭って前を向く。

絶対に見つけ出してやるからな、A。