東海のホワイトガール。2 (ページ19)

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柴田との出会い。ページ19

しばゆーside

高校2年。俺がりょうくんと出会ってかなり経った時だった。

俺はそのとき、トイレに行きたくて教室を出ようとしたが、ちょうど目の前を通った女の子とぶつかってしまった。

しかもそのぶつかってしまった女の子は、華奢で可愛いと名を騒がせていた有名な女の子。

A｢わっ、ごめん｣

しばゆー｢えっ、あ、いやこちらこそ｣

瀬白Aちゃんだった。

サラサラストレートの髪でくりくりとした大きい目。そして白い肌。

とんでもない美少女だ。

A｢あ、そうだ、柴田くんさ、りょうと同じクラスだよね｣

しばゆー｢へっ？う、うん、そうだけど｣

可愛いと有名な女の子に認知されてるだと？？？

りょうくんが話のメインになってるけど、もはやそんなことはどうでもいい。

A｢今、りょう教室にいるかな｣

しばゆー｢あー、いるよ、呼んでこようか？｣

A｢ほんと？ありがと、助かる！｣

ニコニコと愛らしい笑顔で言うAちゃんに俺の心は射抜かれた。可愛い女の子にお礼を言われることがこんなに嬉しいなんて思わなかったぜ。

しばゆー｢りょうくんー、瀬白さんが呼んでるよ｣

心の中ではAちゃんだなんて呼んでるけど、ほんとにそう呼ぶなんてことは俺には到底出来ない。

りょう｢Aが？おっけ、ありがと｣

しばゆー｢………ちなみに、どういう関係？｣

りょう｢ただの友達だけど？…もしかしてAに惚れた？｣

しばゆー｢…あの可愛さに惚れない男は男じゃねぇぜ……｣

あはは、確かにね、と爽やかに言ったりょうくんはAちゃんの元に行った。

……りょうくんを使うなんて最低だけど、少しでもAちゃんとお近づきになりたい。そう思って俺はりょうくんの後ろを恐る恐るついて行った。

A｢あ、りょう、明日の部活のメニュー悩んでるんだけど、何かしたいトレーニングとかある？｣

りょう｢んー、やっぱランニングをメインにしてほしいかな、出来たらでいいけど｣

A｢ランニングね、うーん…多分大丈夫だけどかなりハードになるよ？｣

りょう｢えー、A、俺らのことなめてるでしょ｣

A｢……へぇ、大口叩くようになったね｣

りょうくんを見つめてにやりと不敵に笑うAちゃん。どんな顔も美しい。綺麗。可愛い。

そんなことを考えていると、Aちゃんは俺がりょうくんの高い身長に隠れていたことに気付いてしまった。