全力で邪魔してくる5人が腹立つ。

馴れ合い。 ページ4

優しく撫でてくれるヒロくん。可愛い顔してるけど男の子なんだなぁと思った。




……ん？男の子？？？？







｢っうわぁあ！？い、いい今あ、あた、あたま撫でて……ッ！｣


｢…っあ！？ごっごめん！！君が泣きそうな顔してたから無意識だった！！｣





言い忘れていたが、私は男慣れなどしていない。会話ならまだしも、触れられるなんてあってはならぬこと。

咄嗟に距離をとった私とヒロくん。そして2人して顔を赤くしている何ともカオスな状況。




｢っていうか！私泣きそうな顔なんてしてないし！｣

｢えぇ！？かなりうるうるしてたけど…！｣

｢気のせい！｣




伸びてくるヒロくんの手を思わずはじいてしまったが許してくれ。

恥ずかしくて今すぐこの場から逃げ出したい。というか逃げるが勝ちだ。







｢お、同じ教場だからって馴れ合うつもりはないから！私の邪魔しないでよね！｣






そんな捨て台詞を吐いて私は、呆気にとられている4人を置いて教室に戻った。


ほんとは仲良くしたい。友達にだってなりたい。

でもこれは私のため。馴れ合うつもりで警察を夢見てるわけじゃない。人々を助けられる優秀な警察官になるため、友達なんか必要ないんだ。







.








｢なんだよアイツ、あんなだっせぇセリフ吐きやがって｣

｢ツンデレってやつだねぇあれは｣

｢萩原なら上手くあの子と交流出来るんじゃない？｣

｢実はそれが難しそうなんだよねぇ〜、……おっ降谷ちゃんどうしたの。あの子の背中見つめちゃって｣

｢は！？べ、別に見つめてなんか…！！…ただ放っておけないヤツだなって思っただけだよ｣

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