としみつの過去のお話。 ページ23
完全な捏造ですので、苦手な方はスルーしてください。
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としみつside
俺は小学一年生のとき、幼馴染のAに恋をした。
俺とAの親同士が仲が良くて、俺たちもかなり仲が良かった。
幼少期にありがちな、大人になったら結婚しようね！的なことも言った記憶がある。
そして小学校に入学し、俺とAは同じクラスになった。
A｢としくん、同じクラスだよ！｣
としみつ｢やった！｣
幼い頃のAは俺のことを｢としくん｣って呼んでたっけ。
A｢もっととしくんと仲良くなれるね！！｣
そんな純粋で可愛らしい笑顔でそう言った君に、俺は恋をした。
そして時が経ち、俺らは小学三年生になった。
三年生でも同じクラスで、俺の気持ちは舞い上がっていたが、Aの不意打ちな言葉に俺の気持ちはガクンと下がった。
どん底に落とされたような。そんな気持ちだった。
A｢あのね、としくん、……私転校するの｣
としみつ｢……へ？｣
腑抜けた声でそう言った俺は、Aの言葉の意味をだんだんと理解していき、そして遂には涙が溢れ出た。
としみつ｢…っな、んで｣
A｢ごめんね、っでも！また会えるよ！絶対！！｣
男の俺がボロ泣きしているにも関わらず、Aはいつもの綺麗で、そして可愛い笑顔でそう言った。
情けない俺は、泣くことしか出来なかった。
Aのいない小学校生活は長いようで短かった。
好きな子はA以外に出来なかったし、中学校でも恋人すら出来ないと思っていた。
でもそんな俺の予想は外れて、中学二年、人生初の彼女が出来た。
A以外の女の子には興味がなかった俺。
そんな俺に初めて出来た彼女は、優しくて可愛くて、運動が得意な女の子だった。
そして少しだけAと雰囲気が似ている。
彼女と、Aを比べてしまっている俺は、やっぱり離れてもAじゃないとダメなんだと理解し、中学校で出来た初めての彼女とは、たったの2ヶ月程度で別れてしまった。
高校一年になった。
桜が綺麗な校庭で、見たことのある女の子を見つけ、俺の小さな脳で思い出そうと頑張る。
サラサラのポニーテールと、スラッとした足。ぱっちりとした目。
そして、その子が誰だか理解した瞬間、俺の体は一目散に女の子の元に走っていた。
間違いない。
.
｢＿＿＿＿Aっ！！！！！｣
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作者名：えぬ。 | 作成日時：2021年6月20日 2時
