U-FES 2 ページ19
Aside
HIKAKINさんとSEIKINさんが雑草を歌っている。
相変わらずの美声だ。
そして色んなYouTuberさんと話していると、遂に我々の出番が来た。
舞台の大きなモニターに、東海オンエアのムービーが流れ、大きな歓声が聞こえた。
てつやたちは歓声が聞こえ、とても喜んでいる。
A｢はぁぁぁ……やだまた泣く｣
そんな私の背中をさすってくれたのは、リーダーのてつやだった。
てつや｢せっかくの大舞台よ？泣いてどうすんじゃい！｣
A｢っ……確かにね、…っしゃ！大暴れしてやんよ！｣
しばゆー｢それでこそ瀬白Aだわ！｣
HIKAKIN｢そして東海オンエア今、ここに来ています！カモーーン！！！｣
HIKAKINさんの掛け声と共に、私たちは階段を駆け上がって舞台の上に上がる。
A｢うわぁ……すっげぇ…！！｣
見渡す限り、視界に入ってくるのはペンライトの明るい色と、このU-FESを見に来てくれている人だけだった。
大きな黄色い歓声と共に、私はとしみつと肩を組んで｢うるっせーぞてめぇらァァァアア！！！｣とクソデカボイスで叫んだら虫さんに叩かれた。
こんな大舞台に立てることが出来て、最高に幸せだ。
しばゆー｢いやぁ、うちのとしみつとAがすいません！ということで、東海オンエア！UUUMに入っちゃいました〜！！！！！｣
しばゆーが腕を大きく掲げ、マイクに叫ぶ。
大きな歓声が聞こえた瞬間、｢うるせぇぇえええ！！！｣と叫んだあたり、やっぱりしばゆーだなと思った。
てつや｢やめなさいよ！！せっかく応えてくれてるんだから！｣
HIKAKIN｢いやでもね！これからよろしくお願いしま｣
HIKAKINさんが嬉しい言葉を言ってくれようとしたが、てつやが｢うるせええ！！｣とHIKAKINさんに向かって叫んでしまった。
これを見た瞬間私たちはてつやをゲシゲシ蹴った。
こんな晴れ舞台でリーダーを蹴るのは初めてで、舞台の上でも変わらずなメンバーを見て、また泣いてしまった。
A｢いやもぉほんどにぃぃ｣
HIKAKIN｢Aちゃん泣いちゃってるwww｣
手の甲で涙を拭う私を、メンバーのみんなが爆笑している。そして後ろのデカいモニターに私のぶっさいくな泣き顔が映って｢え゛っ！？ちょっ、やめろ！！！映すな！！！！｣と叫んだ。
叫んでも、ふざけてもやっぱり涙は止まらない。
そんな私を見ているメンバー6人は、優しく私の背中をさすってくれた。
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作者名：えぬ。 | 作成日時：2021年6月20日 2時
