個性持ち、異能持ち【ヒロアカ×文スト】 (ページ5)

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実技試験後、私は武装探偵社へと戻った。
皆色々と凄かったなー。って言う事以外何も思い出せない。

そしてそれから数日後のことである。

「Aちゃん！け、結果は！？」

探偵社に出社して早々、敦に問い詰められた。
中島敦。知っての通り、虎の異能者だ。

というか、何で私より敦の方が緊張してんの意味分かんない。

「あれ、お義父さんや乱歩から聞いてないの？合格したって」

平然と答える私に敦はしばらくぽかんとした顔をしていたが、その後本当！？と叫びながら私に飛び付いてきた。

いや待て。年頃の少年が年頃の少女に飛びつくから普通。おかしいだろ。

「だって社長も乱歩さんも本人から聞けとしか言ってくれないから……」

「分かった。分かったよ少年。とりあえず離れろ」

地味に痛いんだ。離れてくれ。
グイグイと敦の身体を押しながら離れる。

武装探偵社の社長こと福沢諭吉さんは、私の義父である。幼い頃になんやかんやあった。

乱歩も兄みたいなもんだ。我儘だけど。

「いやー素晴らしいねえ。何せ、此処にいる皆、無個性かつ異能者。だと言うのに君だけは個性もあり、異能者でもある。成長が楽しみだよ」

ソファの上で寝っ転がっているのは太宰。異能無効化とかいうチート能力だが個性には効かないらしい。

「また休日以外は基本来れなくなるなあ。……勉強か」

どうしてこうも学生というのは勉強をしなくてはいけないのだろうか。