マフィアがヒーロー目指す物語【番外編】 (ページ2)

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2P.「恋バナ」ページ2

「で、実際の所どうよ？」

「何がだ」

とある日の放課後、上鳴に腕を引っ張られて男子達の輪の中に強制的に入らされた。

そして冒頭に至る。

「お前の甘酸っぱい青春の話に決まってんだろ？」

「……恋バナって女子同士でやるもんじゃないのか。いや待て、まさか男子認定されてる系？」

私がそう聞くと、上鳴はんな訳あるか。と真顔で返してきた。何で。

「女子の中で1番男子と仲いい奴ってお前ぐらいしかいないじゃん」

他の奴らとも話すけど大体女子は女子で集まってるしー。と上鳴が言う。

だからといって私に聞くか。そういう歯の浮くような話は苦手だというのに。女の欠片もない私に聞くか。そうか。

「いやでも何か意外な人物がチラホラ……って何で出久もいるんだよ帰れ」

「嫌だ」

即答ですかこんにゃろう。
周りには出久と上鳴の他に、切島、峰田、勝己が居た。

「切島と勝己はこういうの興味無さそうに見えた。漢気の塊だし」

「まあ面白そうだからな」

「うっせえ」

私の言葉に切島と勝己はそう返す。
面白そう扱いか。私の浮いた話がそんなに気になるのか。

「で、実際の所好きな奴とか居るのか？」

と、峰田は聞いてくる。私の幻覚だと信じたいがコイツは何故かメモ帳とペンを手に……って出久もかよ。

好きな人……ね。
あんまりこういうのよく分かんねえし、憧れとかそういうのも、入り混じってる気がするからなあ。

「悪いけど居ない。私別に恋愛とか興味無いし……お前らとは仲のいい友達にしか見れないし……」

私がそう言うと、勝己と切島を除く三人は残念そうな顔をしていた。

出久は何。何なの。妹のそういう浮いた話が気になるの？

「じゃあ好きなタイプは？」

と、上鳴は聞いてきた。
好きなタイプ……かあ。

「自殺愛好家」

それだけ言って私は教室を出る。
教室内から響く驚愕の声は聞かないフリをした。

まあ、あの人はあくまでも憧れの存在なのだけれど。多分。

昔の事を思い出して、私は思わず笑い声を漏らした。

―――――――

いやだから本当にあのオチは未定なんですって((

多分夢主は憧れと恋情がごっちゃになってるんじゃないかなあ、と思って出来たのがこれです。

A組男子が夢主に対して何をどう思っているのか……は後々本編で明らかになるとは思います。

せめて爆豪と轟、切島辺りは出したいね！！
ということで、私の自己満足でした。まる。