54P.「とある少女」 ページ15
雄英高校の校門の前で直立したまま動かない少女がいた。
周りの生徒や通行人から、人形か？と言われても微動だにせず、少女はただとある人物を待っていた。
「あ、いたいた」
そう、江戸川乱歩である。
少女は乱歩の姿を見つけると、すぐさま乱歩の方へ駆け寄った。
「太宰は……相変わらずやる気出してないみたいだね」
と乱歩は少女に言う。少女は縦に首を振った。
「ムカつくからしばらくあいつにはこの学校にあの子がいることを黙っとこう」
と、乱歩は笑顔で言った。少女はそれをジト目で見つめる。
「まあ元からそのつもりだったんだよ。あいつに言うのはまだ早い。しかるべき時が来てから言う」
神妙そうな表情を作る乱歩。
彼の頭には今何が映っているのだろう。
彼ほどの頭脳を持つ人間ならば、推理しておおよその未来を予想することが可能だ。
彼の言うしかるべき時とは一体何なのだろう。
果たしてそれを引き起こすきっかけになる人物は、Aなのか否か。
「中原A……今は緑谷Aか。……かなり危険な人物だ」
「彼女は過去に囚われすぎている。過去しか見ない人間はいつか思いもよらない方向に進むかもしれない」
例えばそう……
乱歩の見解を静かに聞く少女の瞳には、確かに光があった。
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みぃみゅ(プロフ) - アンチじゃないんですが…中原中也サマが幹部になったのって太宰治サマが抜けたからでは無かったでしょうか…？ (2022年8月21日 22時) (
レス) @page18 id: 1302e0d1a8 (このIDを非表示/違反報告)
リズ(プロフ) - この作品面白いですね！ (2017年7月12日 17時) (レス) id: 80f68789fe (このIDを非表示/違反報告)
狂香(プロフ) - すごくすごく面白いです！！最新話読んで思わず電車で泣きそうになってしまいました！笑 応援してます！これからも更新頑張ってください！毎日楽しみにしてます！ (2017年7月11日 20時) (レス) id: dc1e29ffda (このIDを非表示/違反報告)
月輝(プロフ) - 意外と中原兄妹仲いいんですね！私の中では、結構悪口言い合い中か、中也が夢主にベッタリだと思ってましたw (2017年7月11日 19時) (レス) id: d9acc59419 (このIDを非表示/違反報告)
藍色(プロフ) - とても面白い…！！！！！！更新楽しみにしてます！応援してます！！！ (2017年7月11日 14時) (レス) id: 86e2518c33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ペーパーホライズン | 作成日時：2017年7月3日 16時
