個性持ち、異能持ち。肆【ヒロアカ×文スト】 (ページ35)

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私の異能力は、何一つ分からない。
情報が少なすぎて、乱歩ですら推理が出来ないらしい。つまり、

私の"力"は未知の力だ。

それゆえに人を傷付けることを恐れ、異能力を使う機会は段々と減っていった。

久しぶりに使うこの能力は、未だに何の効果が出るか分からない。
だから、誰一人傷付けない為に、私はこの力を"人には振るわない"。

オールマイトからすれば異能力なんて希少なもの、中々見れないだろうし、どういう力なのかも分からないハズ。

発動するだけでも、隙を作るには充分だろう。
そう、少しでもいい。隙を作れば、

「なぁにが異能力だよ……ごちゃごちゃうっせえな……！！」

爆豪が爆発で吹っ飛ばしてくれるから。
オールマイトに捕まったままの私は爆発に巻き込まれる。
オールマイトの手が私の両腕を離した。その隙に私は受け身を取った。

「ってえ……」

爆豪の声が聞こえるということは、ゲート側に飛ばされたのか。助かった。

「ブッとばす」

「え！？」

爆豪は緑谷を掴んだ。
本人は理解しきれてないけど、そういうことか。

「スッキリしねえが今の実力差じゃ"まだ"、こんな勝ち方しかねえ！！」

「ちょ、待、まさか」

そう、そのまさかだよ。

「死ね！！！」

爆豪は思い切り緑谷を投げた。
うん、死ねって。何かデジャヴ感じるね。