個性持ち、異能持ち。肆【ヒロアカ×文スト】 (ページ23)

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「さて、ここが我々の戦うステージだ」

バスから降りて、やって来たのは都会の街中のステージ。

雄英の敷地面積どうなってんだ。

「あの……戦いって、まさかオールマイトを倒すとかじゃないですよね……？どうあがいても無理だし……！」

と、緑谷君が焦りながら聞く。
無理なことはないんじゃないだろうか。三対一だし、ワンチャンある。

「消極的なせっかちさんめ！ちゃんと今から説明する」

と、オールマイト。
そしてオールマイトの説明が始まった。

「制限時間は三十分。君たちの目的は「このハンドカフスを私に掛ける」or「誰か一人がこのステージから脱出」！」

随分とまあ敵側が不利ですね、と。

「逃げるの有りかあ……」

「何しろ戦闘訓練とは訳が違うからね！」

HAHAHA☆と笑いながらオールマイトは言う。

「今回は極めて実戦に近い状況での試験。私を、我々を敵(ヴィラン)そのものだと考えてくれ」

No.1ヒーローが敵(ヴィラン)かあ……考え辛い。

「会敵したと仮定し、そこで戦い勝てるならそれで良し。だが、」

「実力差が大きすぎる場合は逃げて応援を呼んだ方が賢明、ですな」

「流石だ福沢少女！！君達(・・)ならよく分かっている事だね！」

実際に戦った時、プロから言われたからなあ。

「戦って勝つか、逃げて勝つか……」

と、緑谷君。迷うよねこれ。

「そう！君らの判断力が試される！」

と、オールマイト。
逃げの一択になりそうですけどね。

「けど、こんなルール逃げの一択じゃね！？っておもっちゃいますよね！というか福沢少女ね顔に書いてるね！！」

「さり気なく心読まれた！？」

「そこで私達、サポート科にこんなの作って貰っちゃいました！超圧縮おーもーりー！！！」

と、オールマイトがどこからかいかついデザインの腕輪を出してきた。

「体重の約半分の重量を装着する！ハンデってやつさ。古典だが動き辛いし体力は削られる！あ、ヤバ思ったより重……」

オールマイトの体重って何キロなんだろう。

「戦闘を視野に入れさせる為か、舐めてんな」

と、爆豪君。舐めてるのかなあ。舐められてるよねえ。

「どうかな！」

これ絶対意見バラバラになりそう。逃げるか戦うか。なるよね。
面倒臭いなあ。この試験。