個性持ち、異能持ち。肆【ヒロアカ×文スト】 (ページ17)

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そんなこんなで休日。
私は轟家の自宅の前にてカチコチになっていた。

「今日、誰も居ねえから安心しろ」

いやごめん安心出来ない。

こういう時に天然発揮しないで。

ねえ、男女が一つ屋根の下で二人きりとかもう何かのフラグ建ったとしか思えない。

轟家は中々広い。いやすんげー広い。
私の家も一応日本家屋だが、ここまで広くはない。いや広い？分かんねえや基準。

「Aの着物って何種類ぐらいあるんだ？」

「へ？」

いきなり何言ってんだろう。
いやでもまあ毎日違う柄の着物来てるマンだもんね。何か気になるとか？

「分かんない。けど、なるべく同じのを着ないようにはしてる」

「そうか。……相変わらず似合ってるな」

ふっ、と大人っぽい微笑を見せながら轟君は言う。言わずもがな私の顔は真っ赤に染まっているだろう。

「……て、天然たらし……！」

「悪いがこれは故意的に、だ」

ニヤリと笑う彼に私の嫌な予感が頭をよぎる。

ヤベェ今日の轟君何か違う。
めっちゃ危険な香りぷんぷんする。
ひと味もふた味もみつ味も違う。そんな気がする。

……これ家帰れるかな。あっ、フラグ建った。

「喰われそうだわあ……」

「……お前の行動による」

よし、気を引き締めて行こう。