個性持ち、異能持ち。肆【ヒロアカ×文スト】 (ページ16)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:172,083 hit

143P. ページ16

「とにかく、体育祭みてえなハンパな結果はいらねえ……！次の期末なら個人成績で、否が応にも優劣つく……！」

おう、私のターン終了しちゃったよ。

「完膚なきまでに差ァつけて、テメェぶち殺してやる！」

と、緑谷君を指さしてる、宣戦布告。
何なのこのクラス。宣戦布告流行ってんの？

「流行ってねえよ」

「いやだってさぁ……轟君もやってたしぃ……」

真顔でこっち見ながら言うのやめて欲しいな轟君。何か威圧すごく感じて怖いの。

「轟ィ……！！……福沢ァ……！！テメェらもなァ！！」

と、こちらを睨みつけながら言う爆豪君。

「いや私福沢よりAって呼んでほしいマンなの。ねえ爆豪君ってばぁ」

「死ね首もげて死ね」

「ひど」

それだけ言い残して爆豪君は教室を飛び出した。
ガン！！と、強く扉の閉まる音が教室内に響いて、何ともまあ気まずい空気が流れる。

「……久々にガチなバクゴーだ」

と、切島君が。

「焦燥……？あるいは憎悪……」

と、常闇君。

「常闇君の言葉のチョイス私好きだわ。何か危険な匂いする」

「俺はお前のその呑気さが羨ましいわ……」

上鳴君は溜息をつきながらそう言った。

「……私が呑気かどうかはさておきさ、何で爆豪君ってあんな不良っぽくなれんの？絶対大人になったとき痛い思い出として残ってるよ？何なら私同窓会でからかってやってもいいよ？」

「……やめてやれ」

私の肩に手を置きながら轟君は言った。
そういや君も中々高校生の割に痛いこと言ってたね。ごめんね。

「……なーんであんなに一番に執着するんだろ」

私の呟きに、誰も反応することは無かった。
……悲しい。