幼馴染のふっか 2

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目「観覧車乗りますか？」


「あ、いや違うのがいい」


目「……よし、観覧車乗ります」


「えぇ待って観覧車は…」


目「さっき乗ろうって言ったじゃん」


「やっぱ違うのって言ったじゃん」


目「……もしかして苦手？」





ニヤニヤとした目黒くんにそう言われて図星をつかれた




私は高いところだけがどうしても苦手



ジェットコースターは早くて下を見てる暇なんてないから乗れるんだけど




観覧車はずっとゆっくり進むしおまけに揺れるし



私にとっては遊園地で怖い乗り物ナンバーワン






目「やっとAさんの苦手なもの見つけた、よし行きますよ」


「鬼！鬼！！」




蓮くんにずるずるとひきづられながらそのまま乗った観覧車




じわじわと上に登っていく


無理、下見れない





「蓮くん、隣がいい」


目「わかりました」




スッと立ち上がった蓮くんの反動で観覧車が揺れる




「ちょ、ゆっくり、怖い」




ふふ、と笑いながら隣に来てくれた




あーもう、この辺から絶対に無理


目をギュッとつぶって蓮くんの腕を掴む






目「こわい…？」



こくこくと必死に頷くと蓮くんがわざと動くからまた観覧車が揺れる



「ねぇ、動かないで！ここにいて」


目「ははっ！ごめんなさい」






今どの辺だろう、早く終わってくれないかな



なんでこんなに観覧車って長いの







目「大丈夫ですよ、怖くないです」






蓮くんがギュッと抱きしめてくれてずっと一定の速度で背中をさすってくれる




蓮くんが不審者から助けてくれた時もこうやって背中をさすってくれたのを思い出してなんだか安心する

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