幼馴染のふっか (ページ5)

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佐『うわあ〜もしかして、恥ずかしい所見られちゃった…？』

少し照れ臭そうにしながら目元を拭う佐久間くん

高1の時はいつも率先して明るくクラスの中心にいた佐久間くんとはイメージが真逆で

思わず

『あ、えっと……アイス、食べる？』

手元に持っていたアイスを一緒に食べないかと提案していた

2人でベンチに腰掛けてアイスの蓋を開いた

買ったばかりでまだカチカチのアイスを手の温度で温めた

佐『……高1の時から好きなんだよね』

『へ！？』

佐『さっきの先輩』

『あ、うん！そ、そうだったんだ！』

会話なんて数回しか交わしたことがなかったから少し戸惑ってしまう

佐『俺さ〜好きってなったらすぐ好き好き言っちゃって、だからずっとからかってると思われてさ…本気で好きなんだけどな〜なんかうまく伝わんねぇ』

落ち込みながらもこのアイスうまっ！と木のスプーンを口に運ぶ佐久間くんを見て

片想いの気持ちがわかるわたしは気づいたらふっかのことを佐久間くんに話していた

それから私たちはお互いの恋愛を共有したからか、仲良くなり定期的にこの公園に集まっては恋愛相談をする仲になった

佐「はぁ〜！！歌ったらめちゃくちゃスッキリしたわ！」

「私も久しぶりにあんなに歌って喉枯れそう」

佐「俺もう少し頑張るわ！ここで諦めたら今までの俺が可哀想！」

「うん！絶対その方がいい！」

佐「Aも、ふっかのことがんばってね…？」

「うーーん…」

佐「…今の子もきっとすぐに別れるんじゃないかな、ふっかは絶対今まで本気で付き合ってる子いないと思うけどな〜俺」

ふっかにはずっと彼女がいるけど一年つづいた人はいなくて

別れた後も引きずる様子なんて一切なく数ヶ月後には新しい人と付き合うのだ

佐久間くんとお別れをした後にお気に入りのアイスを買って家に戻った