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「…目黒くんならいいよ」
恥ずかしさと動機の不純さとで目黒くんの方を向けなかった
目「それ呼び方、わざと？」
そう言われると、ぐいっと顎を上げられて1回
スッと離れたら2回、3回と続けてされた
「、目黒く」
目「また目黒って呼んだからもう1回」
角度を変えてもう1回された
初めてしたキスにもう脳内はパニックで
力が抜けて目黒くんの方に体を預けた
「……緊張した…」
目「俺も、めっちゃバクバクしてます」
目黒くんの胸元に預けていた頭を心臓のあたりに動かされて、そこからはバクバクと早い鼓動音が伝わってきた
「目黒くんも緊張するんだ…」
目「しますよ、だって好きな人としてるんですから」
いつも余裕そうに私を揶揄っているくせに
それを聞いたら心なしか目黒くんの顔も赤くなっているように見えて
「ふふ、なんか可愛い」
と目黒くんの頬を触った
目「てか、目黒くんって呼んだらちゅーするって言いましたよね？」
「あれ、私今いってた？」
目「言ってました」
「あ、じゃあ今のなしで」
目「もう遅いです」
また近づいてきた目黒くんの唇に今度は長めのキスを落とされた
目「Aさんの唇、あまっ、」
「……アイス食べてたからかな…」
目「…やべぇ、我慢すんのきっつ…」
「…何を…？」
目「いや、こっちの問題です」
そう言うとギュッとめぐ…蓮くんに抱きしめられた
「れ、蓮くんっ」
目「ん？」
「……今、結構幸せ」
目「ふはっ、俺もその倍は幸せです」
それから他愛もない話をして前よりもずっとずっと蓮くんと距離が縮まった
明日は蓮くんが1限からだったので22時を回る頃には私の家を後にした
帰る時も同じ大学がよかったと中々私の手を離してくれなくて
またすぐ会えるからと言えば高い身長をかがめてもう一度キスをされた
色々と思い出すだけで頬が赤くなるのを感じる
さっきまで蓮くんがいた場所がなんだか寂しくて、この調子ならふっかのこと完全に諦められるんじゃないかなとベットに置かれたぬいぐるみを見て思った
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作者名：お芋
| 作成日時：2021年10月22日 0時
