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目「そうだ、さっき買ったの食べましょう」
「うんっ」
甘いデザートを食べながら目黒くんと会話をしていると
目「名前、」
「ん？」
目「下の名前で呼んでもいいですか？」
そう聞かれた
「全然いいけど…」
目「A」
いきなり呼び捨てで呼ばれたからびっくりして食べていたアイスが変なところに入った
目「大丈夫ですか？」
「いきなりでびっくりして」
目「Aさんで、笑」
目黒くんのこの笑顔、絶対さっきのは確信犯だ
目「だから、Aさんも俺のこと下の名前で呼んでください」
「……蓮」
さっきの対抗で呼び捨てで呼んでやったのに目黒くんはにやにやとして
目「顔真っ赤」
と揶揄われた
「もーほんとやだ、目黒くんでいい私は」
目「いやです、もっかい呼んで」
「やだー！」
目「呼ばないとちゅーしますよ」
いきなりそう言われるからピタッと動きが止まってしまって思考が停止する
目「されたいんですか？」
「ちが、」
目「じゃあ呼んで？」
近い距離でそう言われてもう訳がわからない
「……蓮…くん」
目「ん、それでいいですよ」
「もう目黒くん嫌い…」
目「蓮くんって呼ばない事にちゅー1回です」
「え、目黒くんそれはちょっと待って」
目「はい、もう2回」
手首を取られて顔がゆっくりと近づいてくる
やばい、本当にされるっと思って目をギュッとつぶって身構えると
思っていたものは来なくてゆっくり目を開いたら私の顔を見てにこにことしている目黒くんがいた
「からかわないでよ〜…」
私がそう言うと大きな声で笑う目黒くん
完全に遊ばれてる…
そう思っていたらおでこに何かが当たった感触がした
目「今はまだここで」
目黒くんがおでこにちゅーしたんだと気づいた
「…バカ」
目「それとも口がよかったですか？」
「私で遊ばないで！」
目「ははっ、あーめちゃくちゃ可愛い、やっぱ本当にしていいですか？」
「……どちらでも」
目「まじで言ってます？」
目黒くんにならされても良いと思った
一瞬ふっかの顔がよぎったけど、あっちにだって彼女がいてこーゆーことのひとつやふたつしてるんだろう
なら、私だって少しくらい
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作者名：お芋
| 作成日時：2021年10月22日 0時
