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目「すいません、待ちました？」
「ううん、大丈夫、それより遠くなかった？」
目「浅倉さんに会えるって思ったら全然遠くないです」
「また…そうやって…」
目「なんですか？…てかどこ行きます？」
またスルッと手が繋がれてなんだかこの手に安心してしまう自分もいる
「うーーん…お腹すいた」
目「じゃあなんか食べに行きましょう」
「……ラーメン…食べたい」
いつだか、ふっかに聞かれたっけ
その時ラーメンって答えたらそのままでいろよなんて言われたな
目「ふふ、いいっすよ、俺うまい所知ってるんで」
「本当に！じゃあそこ行く」
目「わかりました」
ちょっと女の子がいきなりラーメンだなんて引かれないかな〜と思ったけど
目黒くんの前で変に着飾りたくなかった
「…すごい美味しい」
目「でしょ？」
勢いよく麺を啜る目黒くんの食べっぷりの気持ちよさと
あっさりした醤油ベースのスープが食欲を掻き立てる
あっという間に食べ終わってスープだけになった器
食欲は人よりもある方だからかなんだか物足りない
目「替え玉していいですか？」
「……私もしようっと」
目「めっちゃ食いますね笑」
「やだ？」
目「いや、そういうのすげえ好きです」
そういうと目黒くんは替え玉を二つ頼んでくれた
「好きとか、言われ慣れないから反応に困る」
目「それも可愛いくて好きです」
「だからぁ、」
2人で笑い合っているとすぐに注文したものがやってきて
2人とも食べてる時はひたすら麺と向き合いながら無言になるのもなんだかおかしかった
「すごいお腹いっぱい…」
目「もう6時か、意外と暗いっすね」
「そうだね〜…」
暗くなった空を眺めながら、もう少しだけ目黒くんと一緒にいたいな〜なんて思った
「「あの、」」
2人で話し出したタイミングが被ってしまった
目「あ、先どうぞ」
「いえいえ、目黒くんからどうぞ」
先を譲ると目黒くんは首のあたりに手を置きながら照れ臭そうに言った
目「もう少し一緒にいませんか」
「…私も、同じこと言おうと思ってた…」
目「あーもうやばい、好きすぎて無理だ」
「わ、ちょ」
目黒くんは好きが高まると抱きしめるタイプなのかなと思いつつ何度目かのハグが嬉しかった
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作者名：お芋
| 作成日時：2021年10月22日 0時
