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目「……」
「……」
バイト中は目黒くんと業務内容以外は話すことも目を合わせることもできなくて私のせいで気まずい時間が流れてしまった
バイト先を出て送りますと言ってくれた目黒くんにコクっと頷いて歩き出した
私の家の前に来るまで返事をしようと決心したのに話すことができなくて無言のままお互いその場から去れないでいた
「あのっ…」
目「…はい」
私が話し出さないとダメだと思い口を開いたけど緊張して声が震えるのを感じた
「あの……この前の返事なんだけど」
目「……はい」
「私でよければ…お願いします」
目「……はい」
ぺこっと頭を下げれば同じテンションで返事が返ってきたから疑問に思い目黒くんを見ると
目「……え？」
時間差で私の返事を理解したのか急に頭を抱えた
目「今なんて言いました？」
「えっと、お願いしますって…」
目「それは俺と付き合ってくれるってことですか？」
「…はい」
目「うわっまじか、やべぇ、」
口元を覆って私のことを見てくる目黒くん
目「超嬉しい…」
そういうと私のことをふわっと抱きしめてきた
「で、でも私まだふっかの事好きで、目黒くんのこと…」
目「良いですよ、絶対俺のこと好きにさせますから」
真っ直ぐな愛情表現がなんだか嬉しくて抱きしめてくれている目黒くんに小さく腕を回した
そしたらまた強くギュッとしてくれて自分の心臓の音が伝わってしまっているんじゃないかとドキドキしてしまう
そっと離されると目線が交わってニコッと笑ってくれる目黒くんにこの人のこと好きになりたいと思った
目「あーやば、離れたくないんだけど」
「も、もう夜遅いから今日は…それに目黒くんお家遠いし」
葛藤しているんだろうなーという表情が伺えてなんだか可愛らしい
目「……わかりました、じゃあもう早く家入ってください、ここにいられると帰りたくなくなるんで」
「ふふっ、えーどうしよっかな〜」
目「…浅倉さん？」
「わかりました、入ります笑」
鍵を開けて部屋に入るとなんだか幸せな気分の余韻がぬけない
目黒くんパワー…すごいな
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作者名：お芋
| 作成日時：2021年10月22日 0時
