幼馴染のふっか (ページ19)

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目「浅倉さんってあの幼馴染の事好きなんですか？」

“ガッシャーーーン”

「わっ！申し訳ありませんっ」

目「申し訳ありません」

ただでさえ佐久間くんに電話越しであんなことを言われたから目黒くんの顔がまともに見れないというのに

突然爆弾を放ってくるからカトラリーを全て床にぶちまけて大きな音を出してしまった

幸いお客さんは数人しかいなかったのでそこまで迷惑にはならなかった

「もういきなり、そ、そういうのやめてよ、」

目「すいません、で、どうなんですか？」

しゃがんで一緒に拾ってくれる目黒くんに目線を合わせられて聞かれるから急いで目線を逸らして

「そ、そんな好きとか、そんなんじゃなくて…ほんとにただの幼馴染で、だって第一あっちに彼女いるしっ！だから好きじゃなっ」ゴツっ

そう勢い任せに言って立ち上がったらカウンターに頭をぶつけた

「いったぁ……」

目「好きなんですね」

「だからさぁ…はぁ…」

目「そんなに動揺して本人によくバレないですね」

目黒くんは袋に氷を詰めて口を縛って渡してくれた

目「たんこぶできたら痛いんで冷やしてください」

こうゆうとこ気がきくから佐久間くんが言っていたようにモテるんだろうな

「そうゆう目黒くんだって学校でモテるんじゃないの？」

目「今それ関係ありますか？」

「大いにある、だって目黒くんも好…」

佐『目黒くんの好きな人って…Aじゃない？』

目黒くんも好きな人がいるんでしょ？と聞こうとして頭に浮かんできた佐久間くんを振り払うように手で仰いだ

だって知り合ったのつい最近だし、ないない、あるわけない

目「頭やっぱ結構ぶつけました？病院行きますか？」

「…馬鹿にしないで」

キッと睨みつければアハハと歯を見せて笑う

店長「おい、お前らふざけてないで仕事しろよ〜」

店長に厨房から注意されまだ笑っている目黒くんをよそに先程落としてしまった食器を洗い場に持っていった