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それからしばらくして私も家を出る時間になった
今日はバイトにも直行するから外に止めてある自転車を動かしていつものように発進すると
プスっという音がしてバランスを崩した
「嘘でしょ…」
自転車から降りてタイヤを見ると釘のようなものが刺さってタイヤがパンクしていた
自転車は諦めて徒歩で大学に向かった
目「え、自転車壊れたんすか？」
「そうなの、だから今日は歩き」
大学も終わってバイト先に向かうと今日も目黒くんとシフトが一緒だった
目「帰り、大丈夫ですか？」
今日は目黒くんのが1時間多くて上がり時間が違った
「大丈夫大丈夫！」
なんて目黒くんの前では強がったけど大学で後ろに座っていた女の子たちが不審者の話をしていて内心ビクビクとしているのは確か
目黒くんからの心配の目線をよそに先に作業を終えてバイト先から出た
しばらく歩いたところで足音が聞こえる気がしてなんとなく怖くなって一度止まった
すると足音は止まらずそのまま私の隣を過ぎ去った
私の思い過ごしか
再び歩き始めるとやっぱり足音が聞こえる気がしてまた一度止まればその足音もぴたりと止まった
つけられてる…？
まさかそんなわけともう一度歩き出すとその足音は再びついてきた
怖くなって走るとその足音も走り出す
焦った私は一旦煌々と灯りを灯しているコンビニに入った
「いらっさせー」
この時間だからかやる気のない店員の声が響き渡った
どうしよう確実につけられている気がする
助けを求めようとして連絡先を開いた
優香は女の子だから怖い思いをさせてしまうし
佐久間くんはここからじゃ遠い
ふっか…
今日は彼女の誕生日って言ってたから邪魔したくない
警察を呼ぶのもなんだか怖くてどうしようと泣きそうになっているところにコンビニの扉が開いて入店を知らせる音が聞こえた
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作者名：お芋
| 作成日時：2021年10月22日 0時
