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セミの声 ページ24
「なぁ〜お前のせいでだいーじな彼女がいなくなっちゃった気持ちはどんな感じ?」
「なんとか言えよ」
「あいつ絶対、お前みたいなの庇ってる私かっこいい!って思ってたんだよ、偽善者だもんな」
この人たちは何も分かってない
僕の気持ちも、、彼女の気持ちも
それは全部、僕が話せないせいだ
喉がキュッとしまって呼吸が荒くなる
苦しい
ずっと水の中にいるみたいで
苦しい
苦しい
母さん
なんで僕を連れて行ってくれなかったの
「おい、これじゃ俺らがいじめてるみたいだろ、なんか喋r、、」
ガシャンッ
と鈍く大きな音がした
その音は僕が振り上げたイスが彼に当たった音だった
「いった、、、お前喋れないからって手出すのかよ、」
額から流れてきた血とそれを見たクラスメイトの「キャー」という声
わけがわからなくなりその場から走り出すしかなかった
セミの声が耳にこびりつく、ひどく蒸し暑い日だった
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作者名:お芋 | 作成日時:2021年8月26日 13時