ヤンデレ彼氏＊卒業します。

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ガチャ





「おっ！無事に帰って来れて凄いね〜」

「流石Aちゃん。クラッカー持って！薫をサプライズするぞー」








「ふ……２人……とも、あ……りがと……」








やばい……息切れが。
めっちゃ苦しいし……。辛いわ！




ぎりぎり逃げ切って見せたぞ！私は！！









・・・









「は……」







何でアイツ、俺の部屋に入っていった！？
ってか、戸締りしてなかったか……？




電気も付いてるし。








「ま、俺の部屋入ったら逃げ場は無いし」







本当に、考えてる事が意味わかんねぇ……。









ガチャ




「おいっ！A！」




パンッパンッパンッ








いきなりのクラッカー音。
そういえば……今夜だわ。近所迷惑だな。

それより、これ……なに？







「お……おかえり。薫」

「はーい！薫きゅん！明後日は何の日かわかるかー？」

「ってか、俊。何でいんだよ」

「早く答えろって！青山……」

「丸尾も……。んっと……俺の誕生日？」








んな訳あるかぁぁ！と突っ込む俊。うるさ。
奥の方で、Aが少し拗ねてる。

あ……分かったわ









「Aの誕生日…………じゃねーよな」

「違うわ！ヒント！Aちゃんがいつも付けてるネックレス」








あ……。分かったわ。









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『好きです！青山くん……私ねっ！！』

『青山くん……本当に私でいいの？本当に！？』


『きっと後悔するよ。私……特技もないし、可愛くないし、ガサツだし。』









『俺は……Aがいいんだ』









・









「記念日か……そういえば一年目だな」

「なっ！立川くん、ネックレスの事、なんで知ってんの！？」

「へへっ〜。毎回付けてるもんなぁー。そのネックレス」








やばい。昔のA……思い出したわ。



俺があげた最初のプレゼント。
俺の彼女という証で、今でもずっと付けてくれてる。









「サプライズといい……A大好きだわ！」

「わっ！ちょっ、急に抱きつくなってば！」



「リア充はほっておいてケーキ食べましょう」

「そうっすね。丸尾さん」








サプライズだから家留守だったのか……。
可愛い奴めっ！









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『俺と……付き合ってください』

『も……もぢろん……でず。』




泣き顔で告白をOKしてくれた彼女の顔は今でも忘れられない。

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