・ ページ36
・
「Aは……俺のこと好き？」
「う……うん」
どうしたんだろうか。
今日はいつもより顔が真剣。後、ほんのり頬が赤い気がする。
「Aさ、これ俺に送ってきたじゃん」
「あ……」
ペナルティと書かれた一枚の紙。
そういえば、手つなぎ一週間禁止しかペナルティしてないわ。
「これは……契約不成立」
「え」
そう言うと、ビリビリに破り捨てる薫。
何してんの！？一生懸命作ったのにぃ……。
「それに、Aだって俺に嫉妬してんじゃん。同罪だし」
「う……ごもっともです。」
「だろー？」
クスクスと笑い合う。
実は私も、ヤンデレだったりして。
「俺さー、正直Aより可愛い子なんてたくさんいると思う」
「直球すぎて辛いわ」
「気が合う子だって世界では何人でもいると思う」
泣くぞ！？私、泣くよ！？
「Aが可愛いから好きなんじゃない」
私の目をまっすぐ見る薫。
それをまっすぐ受け止める私。
「大好きだから、こんなにも愛おしいんだよ」
私をこんなにも愛してくれる人なんて、きっと世界で１人しかいないと思う。
「私も……大好きです」
今更だけど照れくさくて、ふと顔が真っ赤になる。
「なぁ、この券だけど……」
ポケットから取り出す……箱。
「俺、まだお子ちゃまだし。Aをもっと沢山迷惑をかけると思う」
そうだよ……。迷惑過ぎるしかかけないし……。
街でサラッとキスするし……。
「俺、嫉妬深いし……」
知ってる。
それほど私を好きって……ことでしょ。
「でも、誰よりもAが好きな自信があるよ｣
知ってるよ。
私も大好きだもん。そのぐらい……知ってる。
「誰よりも……幸せにするから……」
当たり前じゃん。
私の自慢の彼氏なんだから……。
「俺と……」
やだ。ないちゃダメ。
かっこ悪いじゃん。泣くな。
「結婚して下さい」
やだ……。涙が――止まんない。
当たり前じゃん。って、言いたいのにうまく話せない。
「わだじも゛……だいずぎ…で、す……。」
きっと私達、最高のカップルだよね。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 54人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なるかみゅ(プロフ) - スイさん» 最後まで観覧ありがとうございます(T^T)そうですねぇ〜ヤンデレ旦那さんも悪くない……なんて(ｹﾞﾍﾍ そう言ってもらえ、嬉しい限りです！ありがとうございます(*´∀｀) (2017年10月21日 19時) (
レス) id: b246c629d3 (このIDを非表示/違反報告)
スイ(プロフ) - 最初から最後までめっちゃきゅんきゅんでした！ヤンデレ彼氏からヤンデレ旦那さんになるのかな…(( すごく素敵な作品でした！面白かったです！！ (2017年10月21日 18時) (レス) id: 77c9f3f671 (このIDを非表示/違反報告)
なるかみゅ(プロフ) - キャットさん» 最後まで観覧ありがとうございました( ; _ ; )面白いなんて……嬉しい限りです！頑張りますねd('∀'*) (2017年8月12日 21時) (レス) id: b246c629d3 (このIDを非表示/違反報告)
キャット - すごく面白くてずっと見ていましたwwこれからも頑張ってください！！ (2017年8月12日 19時) (レス) id: 7871047e7e (このIDを非表示/違反報告)
なるかみゅ(プロフ) - ラウルさん» 本当ですか！？ありがとうございます( ; _ ; ) 2章では、ほとんどヤンデレシーンないんですよねwすみません。これからも頑張ります(*^^*) (2017年7月30日 12時) (レス) id: b246c629d3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なるかみゅ | 作成日時：2017年7月24日 19時
