＊第1章＊悪い子 ページ3
・
「お待たせ」
「今日も可愛いね。じゃ、どこ行こうか」
ニコニコしながら私の手を握る薫。
昨日言ったこと、ちゃんと覚えてます？
「で、どこ行くの」
「んー？ホテ……」
「水族館行こうか」
マジありえない、寝ぼけてんの？
一発ビンタくらわしてやろか！？
ドンッ
「わっ！」
水族館へ向かう途中、小学四年生ぐらいの男の子がぶつかってきた。
「あ、ご……ごめんなさい」
「大丈夫だよ。でも、走っちゃ危ないよ」
「はーい」
ダッと走っていく少年。ん？走っちゃダメってば……。まぁいいか。
ってか、めっちゃ可愛いわ。
「A」
「ん？どーした」
明らかに怒っているような、悲しんでいるような表情を浮かべる薫。
いやぁ〜、なんとなくやばい予感。
「Aが……汚れた」
「は？」
はい。出ました〜。
ヤンデレあるある、意味不な発言。
いや、あの少年のせいか？私は逆に浄化されていったけど！？
そして、君は小学生に嫉妬するのか！？
つか、めんどくさっ！！！
「ほら、さっさと水族館行くよ」
面倒くさい彼の言葉はガン無視。それが1番。うん。
「A」
「ん？何……うわっ！？」
繋いでいた手を引かれ、私は薫の方に倒れる。
そのまま……
―――ちゅ
「んん！？！？」
待て待て待て！！ここ、街の中！
しかも、長い！そろそろ離せ。
唇から伝わる温度に胸が高鳴る。うるさい。
周りの人から見られてる……。もう無理！！
唇を離そうとするが頭を支えられてて離せない。長い！長いってば！
「わっ……道端で！？」
「男の人かっこいい〜。背も高いし」
「彼女、顔真っ赤じゃん」
もう嫌だ……やだぁ。
周りから注目されてる中、やっと私を解放してくれた。
「お仕置き……な？」
「……ばか」
「ん？」
顔が熱い。
「バカヤロー！！！さいってー！！」
周りの通行人からは『よく言った』とか『おぉ』という拍手を私に送られる。
そして、繋いでた手を勢いよく離す。
「ほかの男と話したAが悪い」
「極度な嫉妬の罪で、１週間手つなぎ禁止」
「え……えぇ！？！？」
「ほら、水族館行くよ？」
ヤンデレ彼氏、卒業への道のりはまだ長そうです。
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なるかみゅ(プロフ) - スイさん» 最後まで観覧ありがとうございます(T^T)そうですねぇ〜ヤンデレ旦那さんも悪くない……なんて(ｹﾞﾍﾍ そう言ってもらえ、嬉しい限りです！ありがとうございます(*´∀｀) (2017年10月21日 19時) (
レス) id: b246c629d3 (このIDを非表示/違反報告)
スイ(プロフ) - 最初から最後までめっちゃきゅんきゅんでした！ヤンデレ彼氏からヤンデレ旦那さんになるのかな…(( すごく素敵な作品でした！面白かったです！！ (2017年10月21日 18時) (レス) id: 77c9f3f671 (このIDを非表示/違反報告)
なるかみゅ(プロフ) - キャットさん» 最後まで観覧ありがとうございました( ; _ ; )面白いなんて……嬉しい限りです！頑張りますねd('∀'*) (2017年8月12日 21時) (レス) id: b246c629d3 (このIDを非表示/違反報告)
キャット - すごく面白くてずっと見ていましたwwこれからも頑張ってください！！ (2017年8月12日 19時) (レス) id: 7871047e7e (このIDを非表示/違反報告)
なるかみゅ(プロフ) - ラウルさん» 本当ですか！？ありがとうございます( ; _ ; ) 2章では、ほとんどヤンデレシーンないんですよねwすみません。これからも頑張ります(*^^*) (2017年7月30日 12時) (レス) id: b246c629d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なるかみゅ | 作成日時：2017年7月24日 19時
