わたしの彼氏とわたしのお兄ちゃん (ページ9)

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デートしたその日は土曜日で、
土曜日は夜の9時頃に帰ってくる
両親のためにお兄ちゃんと夕飯を作っておく
って決めていて。

というかお母さんに頼まれていて。

土曜日の料理担当をするようになって
もう2年くらい経つ。

龍我「じゃあまたね」

雄登「龍我も食べてく？」

龍我「食べていきたいけど俺んちもう夕飯ある～。それに帰ったら妹と風呂入んないといけないし」

雄登「龍我もお兄ちゃんしてんだな～」

A「じゃあ月曜またね」

龍我「じゃあねっA」

龍我は最後に玄関先で
わたしをぎゅーっと抱きしめて
手をひらひらさせて夜道を歩いて行った。

雄登「ん？俺は？」

龍我「じゃ」

雄登「なんだよその間は！」

「じゃあね」の後に
自分が呼ばれなかったことが
不服そうなお兄ちゃん。

雄登「俺もぎゅーってされたい」

A「絶対させない」

雄登「龍我っておれのでもあるよね？」

A「え、それどこからどうなってそうなったの」

お兄ちゃんは相変わらず龍我愛は止まらず。

お兄ちゃんはあの後
飛貴くん家で学校と塾の課題を
一緒に終わらせて帰ってきたらしい。

雄登「今日何作る？」

A「寒いしお鍋にしようよ、先週買ってきたお鍋の素使ってないはず…あった！」

雄登「じゃあとりあえず具材切っておきますか」

夜の8時。

わたしとお兄ちゃんは
年末に録画した音楽番組を流しながら
両親が帰宅するまでに調理した。