わたしの彼氏とわたしのお兄ちゃん (ページ5)

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龍我「こっちもいいし、これもかわいいし、これ多分Aが似合うし～」

A「別々の買う…？」

龍我「絶対お揃い」

怒ったように言ってきた龍我だけど、
頰を膨らませて唇を突き出した
その顔は完全に赤ちゃん、もしくは子ども。

全力でふてくされてる(？)みたいだけど
ただただかわいいだけの龍我。

龍我「お揃いで買うからねっ」

A「んーじゃあこれかこれ！」

龍我「俺もこれかこれって思ってた～！」

A「…………決まんないじゃん！！」

こういう時に使う人が1人。

Aこれとこれどっちがいいと思う?

写真を二枚とメッセージを一緒に送った。

メッセージの送り主は…

雄登俺1番目の方が好き!

A「だってさ」

龍我「じゃあ仕方ないから那須が選んだ方にしてあげる？」

A「そうしてあげよ。お揃いって聞いたらまたおっきい声で目まん丸にして言うと思うけどね」

龍我「はいアウトー！無視無視」

選んでもらってるくせに
基本お兄ちゃんには上から目線のわたしたち。

A龍我とお揃いで買ったよ!

雄登は!?

雄登ずるいんだけど

雄登俺のは?

Aあるわけないって龍我が隣で言ってるよ

雄登冷たい…

龍我「はいアウトーって言った？」

A「言ってないけど俺のは？ってひたすら言ってる」

龍我「だから那須～ないってば～」

龍我がお兄ちゃんをいじってるのを
すごく楽しんでるようで、
お店の人に手袋を袋に入れてもらってる間
「那須って頭いいのか悪いのかわかんないよね」
「那須って面白い～」
ってひたすらお兄ちゃんのことを
面白がっていて…。

A「………」

龍我「Aどうしたの？」

ちょっと嫉妬しちゃった。