わたしの彼氏とわたしのお兄ちゃん (ページ17)

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A「兄ちゃん進級できたの？」

雄登「余裕で受験生」

A「内部進学だもんなぁ、羨ましい」

雄登「それなりに勉強しないとおれの行きたい学部行けない」

A「枠あるもんね」

3年生に無事進級したお兄ちゃんは
1年間、受験生として勉強漬けの
日々を過ごすことになる。

雄登「A結局理系だもんな」

A「うん」

雄登「龍我は？」

A「文系」

雄登「クラスは？」

A「ワンチャン一緒、かなりの確率でバラバラ」

文系のクラスが3クラス、
理系のクラスが2クラス、
文理混合クラスが1クラス。

今年は理系選択が多いから、
混合クラスがないんじゃないか
って噂まであって。

ピンポーン

母「入っていいよ～」

「おはようございます！」

母「龍我くんおはよう」

龍我「お邪魔します！」

春休み中、
うちに来ることが多かった龍我は
いつのまにかうちの出入りまで
するようになって
お母さんも認めちゃってるし。

龍我「早く学校行こ！クラス！あ～違ったらどうしようお腹痛い」

雄登「俺、Aたちの学校に転校したい」

龍我「やめて、そっちで勉強してて」

雄登「最近龍我俺に冷たくない？」

A「いつにも増してね」

龍我「A早く！」

A「よし、行こ」

2年生になって1日目、
わたしはいつもより15分も早く
家を龍我と一緒に出た。

雄登「俺、忘れられてない？」

母「残念ね」

雄登「冷た…」