2話─はじまり─ ページ3
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「おはよーA」
『おはよー壱馬』
「昨日のテストどうだった」
『·····そんなの無かったよ』
「あー·····はいはい赤点か」
この頃は本当に何も無く、ただただ平凡に高校生活を送っていた。
あの人が来るまではね。
先生「えー·····って事だから」
「え？やばくね普通に」
「うちの高校がモデルになるの？」
「こんなボロ校が？」
先生「おーーい言い過ぎだぞーーーー」
『いや有り得ない』
かな「でもさ、有名なあの人も来るんでしょ？！ねぇ？！」
かなは私の友達
俳優オタクで、この件を聞いてエキストラに参加するのにすぐ手を挙げていた。おかげで巻き添い食らったけど。
『ひとりでエキストラしてよ〜( ; ; )』
壱馬「お前、馬鹿なの？」
かな「なわけ！！！ひとりで出るなんて怖すぎる」
壱馬「·····全く、」
かな「そういう壱馬はやらないの？」
壱馬「ないな」
『だろうね、壱馬絶対そんなタイプじゃない』
壱馬「おう」
顔もいいし、スタイルもいいし、頭もいいし、優しいのになんで彼女作らないんだろう。
告白されてるとはかなに聞いた事あるし·····。
『ねぇ壱馬ってさなんで彼女作んないの？』
かな「唐突すぎじゃん」
壱馬「·····興味無い」
『本当は？』
壱馬「は？」
かな「Aちゃん、行こう行こう」
『え？！いや、』
壱馬「そういうのくだらないから聞くな」
『はぁ？』
かな「行くよ行くよーじゃーねー壱馬」
こうしていつも聞くとはぶらかされるし、怒るし、不機嫌になるからもう聞かないって思うけどたまに不思議に思って口走ってしまう。
かな「Aいい加減学びな？！」
『気づいたら言ってた·····』
かな「·····全くこれで機嫌悪くの今年で五回目」
『なんであいつ不機嫌になるの？』
かな「····、」
『？』
かな「あー·····そりゃわからんけど((」
先生「おーい西澤、西川じゅんびはじめんぞー」
かな「あ！はい先生！」
聞きたかったけど、いい所で先生に呼ばれてしまった。
それにしても気になるけど、今に始まったことじゃないし機嫌はいつも通り帰りには戻ってるでしょ！
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『壱馬ー！帰·····ろ、』
かな「·····」
は？！あいつ先帰ってんだけど？！
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作者名：GUCCI | 作成日時：2023年1月18日 19時
