激求「愛控えめな王子様」 (ページ4)

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朝、あれほど散々言ったのに。

『A！飯だ！早く行くぞ！』

昼休みを告げるチャイムと同時に、新幹線みたいな速さで1年教室に来ちゃったお兄ちゃん。

「なんで来るの！」

『朝のお詫びだ』

「言ったじゃん。もう教室来ないでねって！」

かぁっとなった為、ワントーン高い声になっちゃったから私たちのやりとりは教室中に響いて目立ってしまった。

それに気づいた私は、3歩くらい先にいるエミちゃんにごめんねって謝った。

案の定、エミちゃんは苦笑で『あはは、私、お邪魔かな？』とまたまた気をつかわせてしまった。

「そんなことないよ！お兄ちゃんが勝手なだけ！」

『おいおい、ひどいよ妹。エミちゃんとも一緒に食べればいいじゃないか』

『え！良いんですかお兄さん？』

「もうエミちゃん！私はエミちゃんと食べたいのに」

『ひどい！どう思う！？エミちゃん』

『お兄さんを大事にした方が良いと思います』

『じゃ、決定だ。A、屋上行くぞ』

「ちょっと！私、何も言ってないよ」

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