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私は、いつも頼ってばかりだった。
そんな颯太に甘えてばかりの私に嫌気が差し、高校に入る前には颯太を避けていった。
暗い性格にもなり、暗い格好にもなり、でも彼は私の変化を気にもしてなかった。
『なーにしてんの』
「·····颯太!」
びっくりして顔を上げれば、そこには颯太がいた。
「いるならいってよ···」
颯太『言ったよ?けど、全然返事ないからさ。寝てんのかなって思って』
仮に私が寝ていても、着替えをしていても、彼は図々しく部屋に入ってくるのか。
そんな颯太らしさに笑ってしまえば、『なに笑ってんのさ!』と謎に怒られてしまった。
ベッドにボソンと私の隣に座って、頭をポン、と置かれた。
颯太『·····Aって、いつも言わないよね』
「·····なにが?」
颯太『優しすぎるんだよ、Aは。もっと頼ってほしいのに』
優しいのはどっちだよ。
頼りすぎちゃったんだよ、私は。
そう心の中で叫びながら、私は膝に乗せていた手を固く握った。
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ぷむに(プロフ) - せいらさん» コメントありがとうございます☺️只今【王道vs3】を公開しました!是非ご覧ください☺️ (2023年5月3日 18時) (レス) id: cbc656dd8c (このIDを非表示/違反報告)
せいら(プロフ) - コメント失礼しますパスワードを教えて欲しいですお願いします🙇♀️ (2023年5月2日 18時) (レス) @page50 id: f287b45294 (このIDを非表示/違反報告)
ぷむに(プロフ) - バラさん» コメントありがとうございます!なかなか更新出来ずにすみません💦不定期ですが、これからもこの作品をよろしくお願いします☺️ (2022年6月16日 21時) (レス) id: cbc656dd8c (このIDを非表示/違反報告)
バラ(プロフ) - 続きが気になります!更新待ってます。 (2022年6月14日 12時) (レス) @page4 id: e2d5e55f6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぷむに | 作成日時:2022年6月7日 14時