亡者，地獄天国巡ります【gnki】 (ページ3)

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Aside

A、絶賛喧嘩中です。
時は数分前···

『なんで地獄行きなの。』
「死因が不明だからだよ。」
『そんなの理不尽』
「知らねぇよ」

＿で今に至る。

『あんた閻魔なら色々できるでしょ！？』

不満を大きく叫ぶ。閻魔もイラついているように貧乏ゆすりをしながらブツブツと不満を言っている。はっきりと言えよはっきりと!!!
閻魔が確か一番位高い。なのに変えられないのはおかしいんだ。きっとなにか裏がある。閻魔を探るように顔を覗き込んだり周りをうろついたりする。

「なんなんだよお前!!!気が散るわ！！」

どうやら閻魔は書類等の仕事中だったようで、謎の尺を振り回している。相当キレてるな、コレ。そんな事はお構いなしに頬をつねったり、尺を取り上げようとしたりする。

「子どもかお前は！！！」

閻魔の前にある机をバンと叩いて息を切らす。これが俗に言う台パンとかいうやつか···と1人で感動していると、閻魔が口を開いた。

「お前ほんとに何しに来たんだよ···」

閻魔が机に倒れ込むようにぐたりと寝る。私のせいか、はたまた何時ものストレスか、真っ赤な目が少しずつ黒に濁ってきている気がした。流石にやりすぎたと思い、簡単に謝罪しても聞こえていないようで、拗ねたように寝たまま起きない。全く、どっちが子供なんだか。

あ、そうだ。いいことを思いついた。子供は確か甘やかされるのが好きだったはず。それなら···

ちゅ。

和風な雰囲気と合わないような、純粋な音が部屋に響き渡る。

「はｯ···？？///」

頬を赤らめた閻魔は、もうAのペースに飲み込まれてしまうだけだった。