亡者，地獄天国巡ります【gnki】 (ページ2)

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🌵　君との裁判ページ2

Aside

『はっ···？』

知らない場所で意識が戻る。和風な場所で、その目の前には緑髪で赤眼の謎男。

「今からAの裁判を始める。」

「地獄行きは決定だが、もっと詳しく決めておきたいからな。」

緑髪がそう発したあと、ようやく理解した。私は死んだんだ。死因はわからない。トラックに惹かれるなどの主人公展開？それともそれに巻き込まれて死亡のモブ展開？なんて意味のわからない妄想をする。

「聞いているのかお前···」

『ひゃいっ！！？』

急に話しかけられるものだから、驚いて奇声を上げる。ふっ、と緑髪が少し笑ったあと、話を続ける。

「お前は死んだ。死因不明らしい。前代未聞のことだ。だから詳しく聞いておきたい。」

簡単に説明してくれたようだ。死因不明という事件。多くの情報が入りすぎてキャパオーバーしそうだ。とりあえず、一つ質問を投げかけてみた。

『あんた誰??』

流石に失礼な言い方だっただろうか。緑髪は怒ったように眉間にシワを寄せて「閻魔だぞ!?何で知らないの！？」と発した。個人的に閻魔はもっと年寄りで横に大きいイメージだったのだが···
実際の閻魔は縦に大きいらしい。イラつくなぁ(161cm)

『とりあえずこの辺探索してもいいですか？』

小さく手を上げて更に質問を投げる。閻魔は呆れたように頭を抱えて空笑いした。失礼な奴だ。コッチが話を進めてあげてるのに。

「お前のせいで止まってんだよなぁ裁判。」

『え、うそ』

「マジだよ」

ニコリと歪んだ笑顔で圧をかけられ、どうすることもできない。だって現状が理解できないのは当然だし、名前も知らない奴に裁判で勝手に罪状を決められるとか本気で言っているのか？？？頭がおかしいんじゃないだろうか。困ったように大きく溜息をつく。

「溜息つきてぇのはこっちだわ。」

何を言っているのやら。