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疑惑 ページ9
その日の帰り道
(綾音)ねぇ、なんで転んだの？
(A)え？なんでって言われても…よくわからないし
(綾音)何かに躓いて？
(A)うーん、
なにかが左腕に当たってバランス崩しちゃって…？
(綾音)それって…愛香ちゃん…？
(A)え？なんで？わからないし、
仮にそうだとしても
バランスを崩した私が悪い
(綾音)…Aの良いところだけどさ
今回はおかしいよ、転んだのはAだし
例え愛香ちゃんがAが落とした
ジャグに当たったりなんなりで転んだとしても、
あんなに痛がって腫れてもいないなんて！
保健室に行きたがってたし！
おかしいよ！
プレイヤーに、相良先輩に連れて行ってもらおうとか
思ってたんじゃないの？！
(A)待って！
まだ入ってきたばっかりなんだよ？
そんなことあるわけないじゃん、綾音気にしすぎ
(綾音)でも、透もおかしいって…
(A)もし！
…もしそうだとして私が愛香ちゃんに押されたって
言ったってなんの証拠もないんだよ？
今回は私の不注意、それで終わり
(綾音)……
綾音と別れたあと
ぽつりぽつりと降り出した雨
だんだん強くなる
傘…持ってないよ…
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作者名：朱華音 | 作成日時：2019年3月4日 18時
