登校と衝撃 ページ18
しっかり休んだため
学校に登校した時はもう疲れはとれていた
(A)おはよう
(綾音)おはよう…A、ごめんね
私がわがまま言ったからAの負担が…
(A)綾音のせいじゃないよ、もう回復したし！
大丈夫だから気にしないで
(綾音)でも…
(A)じゃあ、休んでた時のノート見せて！それで許す！
(綾音)A…！ごめんね、ありがとう
綾音はノートを見せてくれて
そのあとはいつも通り接してくれた
それがすごく嬉しかった
部活にも無事復帰し
プレイヤーからは
大丈夫？
協力できることあったら言って
手伝うよ
と声をかけてもらった
嬉しかった
そんな日の帰り道
私は八島に呼び止められた
(八島)A！ちょっといい？
(A)いいけど…なに？
(八島)あ、2人で話したい
(A)？？？
綾音、悪いけど先帰っててもらっていい？
(綾音)うん、じゃあまた明日！
(A)ばいばい
綾音と別れてから私と八島は学校の近くの公園に行った
(A)ねぇ、話ってなに？
(八島)あのさ…
(A)ん？
(八島)俺、Aのこと……好き
(A)…え？
(八島)1年の頃から気になってた
けど、Aは相良先輩が好きだってわかってたから…
だから諦めてた
でも、もう見ていられない
サッカー部のために相良先輩のために
あんなに頑張ってるんだ
相良先輩がAを認めなくても
俺はAの頑張りを知ってる
俺が…
俺がAを支えたい
付き合って欲しい、ダメかな？
(A)………
驚いた
まさか、八島が私のことを好きだっただなんて
全然気づかなかった
どう答えていいかわからない
けど、無意識に言葉を発していた
(A)ごめん
(八島)…理由、聞いてもいい？
(A)八島はいい人だと思う
優しいし、頼りになるし
でも、最近やっと先輩への気持ちを
過去と割り切ることができるようになってきたの
こんな状態で誰かと付き合うなんてできない
(八島)わかった、今日は諦める
でも俺一途だから！
そういった八島の顔は泣きそうででも笑っていた
申し訳ない気持ちでいっぱいになった…
想いが届かない辛さは理解してるつもりだ
でも、八島の気持ちにこたえることはできなかった
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作者名：朱華音 | 作成日時：2019年3月4日 18時
