修復不可能? ページ11
綾音と愛香ちゃんが口論になった日の部活後
誰もいなくなったグラウンドで私と綾音は話をしていた
(綾音)さっきも話したけど、
愛香ちゃん絶対相良先輩目当てでサッカー部入ったんだよ
(A)そうだとしても
入ってくれたことはありがたいことだよ
(綾音)本当に?本当にそう思ってる?
1人そういう人がいるだけで部全体の雰囲気がかわる
やるならちゃんとしないと!
Aだって相良先輩のこと…
だけどマネージャーは平等じゃないといけないからって…
(A)綾音が言っていることはそうだと思う
でも、
愛香ちゃんが相良先輩が好きという気持ちを抑えることを
強制することはできない
(綾音)でも、それがサッカー部のためなら
強制はできなくても注意する権利はくらいはある
(A)…そう、だね
(綾音)私は愛香ちゃんが今の態度を直すまで許さない
それが私なりのサッカー部への気持ち
(A)…わかった
愛香ちゃんが先輩を意識してるのはなんとなくわかる
でも、そんな愛香ちゃんを否定したいわたしの気持ちは
ただの自己中心的な感情な気がしてしまう
綾音が言っていることは理解してるつもり
綾音が正しいんだろうということもわかってる
それでも私はなぜか愛香ちゃんを否定することはできない
酸性雨によって溶けた建造物のように
強いと思っていた絆も簡単に脆くなるのだろうか
雨は私達に試練を与え続けるのだろう
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作者名:朱華音 | 作成日時:2019年3月4日 18時