男好き66 ページ21
.
一瞬顔を引きつらせた後、苦い表情で口を開いた。
「やっぱり、気付いていらっしゃったんですね」
『まぁ、これでも柱を名乗らせてもらっていますからねー』
「じゃあもちろん…『鬼』…ッ、そうです」
炭治郎くんは、唇を噛み締め、血が滲んでいた。
「禰豆子を、切りますか?」
『禰豆子ちゃんって言うの、可愛い名前』
炭治郎くんは、背中に背負っていた箱を、ぎゅっと抱きしめている。
「禰豆子は…俺の、妹なんです。
俺は、長男なのに、他の兄妹を守ってやる事が出来なかった…、
だからこそ禰豆子の事は何が会っても守り抜くと決めたんです。
禰豆子は今まで一回も人を食べた事はないんです、それに、それに……ッ」
炭治郎くんは舌絡ませながらも、夢中に話を続けた。
『炭治郎くん、私は切るつもり何てないよ』
「…え、ほ、本当…ですか?」
信じられない、という表情で私をみる。
『今から切る相手の名前何て、わざわざ聞かないでしょう』
でも、隊律違反になるんじゃ…と言う炭治郎くん。
『私今日は一応非番なの。
常に日輪刀を持っている程、私は仕事人間じゃないよー』
切るものがないんじゃ、仕方ないよね?とつづける。
「有難うございます、有難う、ございます…」
炭治郎くんは何度も何度も私に頭を下げた。
1921人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
匿名 - 濃ゆいって方言ですか? (2019年12月26日 23時) (レス) id: e1da86b5ff (このIDを非表示/違反報告)
麗優(プロフ) - ほんとですよね笑 無敵だけどいい迷惑ですね。はい、よろしくお願いします! (2019年12月22日 22時) (レス) id: 114271c2f5 (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - 猫まんまさん» あ、そうなんですか(笑)教えていただいてありがとうございます! (2019年12月22日 22時) (レス) id: 3a359f279c (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - 麗優さん» 何で職場なんですかね、、ほんとあれは無敵スキルですよね、、これからもよろしくお願いします! (2019年12月22日 22時) (レス) id: 3a359f279c (このIDを非表示/違反報告)
猫まんま(プロフ) - 伊織さん» あっ。でも、そのグループ解散しちゃって…。 (2019年12月22日 22時) (レス) id: a02a4587d8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:伊織 | 作成日時:2019年12月4日 22時