男好き64 ページ19
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「おぉー、女なのに根性あるな!」
猪の子はそう言うと、
隣にいる金髪の子に、お前も見習えよヘタレ、とグサッと突き刺さる一撃を放った。
「貴方、もしかして鬼殺隊の方ですか?」
『……へぇ、よく分かったねー。そうだよ』
私は今日隊服を着て居ない。
殺気も出していなければ、呼吸も使っていない、
何故分かったんだろうか。
「匂いがしたんです」
『匂い?』
「はい、鬼と戦っている者、特有の匂いです」
そんなものがあるの?
今まで、そんな事を言う人は居なかったなぁ。
何だか興味が湧いてくる。
「…んぁ?何さっきから考え込んだ振りしてんだよヘタレ、」
「考え込んだ振りじゃねぇよ!…………って思い出した!!」
金髪の子は私を見て目を真ん丸くさせる。
「も、もしかして、色柱、様………だったりします?」
『あら、私の事を知ってるのかな?』
「え、柱?こんなか弱そうな女が?」
「お、お、おいっ!伊之助!口の効き方に気をつけろぉ!!」
慌てる素振りを見ていると、すごくおかしくって、
笑いを堪える切れなくなった。
「そんなすごいお方だったんですね…!
俺達気付かなくて、すみません!」
『いや、別にいいんだよー。
柱何て、ただの役職名何だから、』
知られていた事は、単純に嬉しい事ではある。
だが、良い噂で知られていたのでは、ないだろう。
「会ってみると確かに美人ですけど…、
何か、噂に聞くような人じゃない気がするんですが……」
「噂ぁ?」
『あぁ、
私が男を手玉に取って、とっかえ引っ変えしてる、って噂かなー?』
金髪の子がビクッと肩を震わせ、
いや、俺も友達に聞いただけだから何とも…と、口籠っている。
この子の階級の子達にまで私の噂は広まっているのか。
まぁ、あそこまで露骨にしていたら当然の結果だろうが。
実際、どうなんでしょうかね…?と遠慮気味に聞いてくる。
直球だなぁ、
普通はうやむやにするものだけど、そういう面では肝が座ってる。
『……ぜーんぶ、本当の事よ?
柱のくせに色恋沙汰にうつつを抜かす、駄目な剣士なの、』
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匿名 - 濃ゆいって方言ですか? (2019年12月26日 23時) (レス) id: e1da86b5ff (このIDを非表示/違反報告)
麗優(プロフ) - ほんとですよね笑 無敵だけどいい迷惑ですね。はい、よろしくお願いします! (2019年12月22日 22時) (レス) id: 114271c2f5 (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - 猫まんまさん» あ、そうなんですか(笑)教えていただいてありがとうございます! (2019年12月22日 22時) (レス) id: 3a359f279c (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - 麗優さん» 何で職場なんですかね、、ほんとあれは無敵スキルですよね、、これからもよろしくお願いします! (2019年12月22日 22時) (レス) id: 3a359f279c (このIDを非表示/違反報告)
猫まんま(プロフ) - 伊織さん» あっ。でも、そのグループ解散しちゃって…。 (2019年12月22日 22時) (レス) id: a02a4587d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伊織 | 作成日時:2019年12月4日 22時